イギリスのビリングガムに大型のNERF遊戯施設が出来る計画が浮上しています。
雇用創出や観光需要としての期待がある一方、地元住民らの間では騒音や渋滞によって生活が脅かされるのではないかと懸念が広がっています。
地元住民らは若者が騒ぐ、近隣の道路が渋滞する、地価が下がるといった問題が起きる可能性について言及しています。
「施設ができることで多くの問題が起きると思います。例えば騒音です。来場者や車だけでなく、若者が集まることで騒ぐ事も考えられます。それはきっと耐え難いものになるでしょうね。」
「そもそも幼児が多いこの地域に銃を推進する施設が必要でしょうか?」
この建設計画を進める男性は住民の反発については「想定していたこと」と述べています。
「反対派だけではないのです。」
今後、住民に対しての説明会を行うことや、地域住民を雇用することを主張していますが、まだ議会からの建設承認は得られていません。
http://www.gazettelive.co.uk/news/teesside-news/noise-traffic-shooting-youths-stag-12877642
日本でも2009年、八王子でサバイバルゲーム場を巡って大論争が起きたのを覚えていますでしょうか。
郊外の住宅街に持ち上がったサバイバルゲーム場の建設計画。おそらく最初はこの記事のような渋滞や騒音問題、生活環境への影響といった地元目線での反対運動だったと思うのですが、メディアが取り上げたことで「戦争賛美」ですとか「軍靴の足音が」という方向に話がズレはじめ、ネットではそれに呼応する形で更に過熱していったという印象が今でも記憶に残っています。
結局は幾多の要因もあって計画は白紙に戻ったようですが…もしメディアと視聴者が過熱せずに静観していたら計画はどうなっていたんでしょう。
後日談が小さく記事になっておりました。
八王子のサバイバルゲーム場計画断念 住民抗議受け
以下は抜粋。
計画地には、ごみが不法投棄されたり、勝手に竹が切られたりするなど荒らされていた。このため地主らは、山林の保全を条件に運営会社と賃貸契約を結んでいたという。(反対派の)篠原さんは、会見で「(今回の件で)自然環境の恩恵に気付かされた。しかし、(山林保全に対する)地主さんのご苦労という問題は残された」と指摘。地元住民に環境保全のための行動を起こすよう、提案していくことを明らかにした。
今、その計画地の森はどうなっているのでしょうか。それはメディアも人々も関心を寄せる事のない部分です。