【レビュー】ナーフ シャープシューター ~歴史はここから始まった…NERFの”原点”~

ナーフ情報

「スポンジ製の柔らかい弾を発射する射撃玩具」を一般的にはソフトダーツガン、ソフトバレットガン、または中国語で軟弾槍と呼びます。その名前のとおりに柔らかい弾を使いますので一般的なエアガンに比べて当たったときに痛くなく、安全に遊べるという特徴を持っています。

1992年。あるエポックメイキングなブラスターが登場しました。ゴム吸盤の付いたスポンジ製の弾を撃ちだす玩具…そう、今ではソフトダーツガンの代名詞とも言えるナーフ(NERF)がこの時に誕生したと言っても過言ではありません。

それがこの初代「シャープシューター」です。

狙撃手という意味がこめられているように、従来のボールやスポンジロケットを飛ばすブラスターと比べると精度が高く、狙って撃てるという点では大きなアドバンテージがありました。しかも吸盤でターゲットに張り付くという他にはない遊び方が出来るのも大きかったようです。

シャープシューターはかなり人気だったようで、少し後に改良版となる「シャープシューターII」が出たほどでした。その成功のおかげで様々なソフトダーツガンが続々と登場することとなり、ひいてはナーフのメインシリーズになるまで成長することに。

 

実はNERFのシールがありますが、厳密に言えばハズブロ製ではありません。時期的に他メーカーを買収した時期でもあり、本体にはケナーと書かれています。

ケナーといえばスターウォーズやGIジョーといったアメリカ作品のフィギュアや玩具を出していたメーカーです。アメリカの玩具(アメトイ)を集めている人にとっては馴染みのある名前ではないでしょうか。

 

そうそう、現代に受け継がれているのはダーツだけではありません。今のナーフでは当たり前のように採用されているループ状レバー。指を引っ掛けることで子供でも簡単にコッキングすることができるデザインもこのシャープシューターが初となります。

上面部には2本のダーツホルダーあり。一応、簡易ではありますが狙いをつけるための照準も兼ねています。

 

前込め式で専用のシャープシューターダーツを使用します。

サイズは独自のもので現在のような規格品ではなく他のダーツの流用は不可。
しかも別売りされていませんでしたので今では非常にレアなアイテムとなっています。

画像ではナーフのエリートダーツがすっぽり入る大きさのパイプをはめ込んでいます。

 

 

当時のテレビCM。見て分かりますように羽のついた吸盤ダーツを使用しています。サイズも結構大きいようです。

私も例に漏れず入手できず。そもそも出回っているの?と言いたくなるようなレベルのシロモノです。ですので今回は3Dプリンターで変換パイプを作成しはめ込んであります。

 

メガダーツ仕様に。古いナーフとはいえ元々が大きなスポンジダーツを発射するハイパワーブラスターですから現行のメガダーツくらいでしたら余裕で飛ばせます。

ただし26年前という古い玩具ですので無理は禁物です。空撃ちはもってのほか。

 

ナーフのロゴシール。今では塗装されているロゴも当時はシール(それも自分で貼るタイプ)でした。歴史を感じますね。

 

シャープシューターは「ダーツを使う最初のナーフ」「トリガーを有する最初のナーフ」「ループ状コッキングレバーを採用した最初のナーフ」というナーフ史における一大転換点ともなったブラスターです。このシャープシューターがなければ下に写っているファイアストライクが存在しなかったと考えると感慨深いものがあります。

経年劣化もあるので第一線で遊べるナーフではありませんが、今に通じるナーフスピリッツの原点とも言うべきブラスター。幸いにも大量かつ安価に出回っていますのでセカイモンなどを通じて用意に入手可能です。ナーフファンの方、是非一度手にしてみてはいかがでしょうか。

 

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