【レビュー】Nストライクエリート ラッカス ~国内販売が無かったことに?!不遇のナーフ~

ナーフ情報

【レビュー】Nストライクエリート ラッカス

サイズ 全長34cm  発売年 2018年(国内は発売中止)
初速 13~18m/s 装填数 8×発
 入手先  米アマゾンで買う  対応弾 エリートダーツ
吸盤ダーツ

Nストライクエリート ラッカスって?

皆さんは2019年の東京ホビーショーで展示されていた「ラッカス(RUCCUS)」というナーフはご存知でしょうか。

バウムクーヘンのような扇形の内蔵マガジンクリップを搭載したナーフでして、撃つごとにクリップ部分がせり上がっていくという構造、ギミックになっています。

ネットで流れる動画CMではダーツを装填したあとにカシャン!と手で叩き込む動作をしておりまして、それがなんだか格好良く見えました。

なおこのラッカス。良くも悪くも他のナーフに比べて地味ということからもあまり話題にもされず、むしろコアなナーフファンだけが食いついていたような印象すらあります。

 

2019年…発売されず

で、ホビーショーも盛況のうちに終わりまして、季節は変わって冬!
やってきましたクリスマス&年末商戦。

ナーフ タイタンCS50

最も期待されていたタイタンCS50やフォートナイトシリーズといった目玉アイテムは発売されたものの……あれ、ラッカスの姿が、ない?

 

2020年…公式サイトでは「販売中」

2020年。何事もなければ各地でナーフイベントが盛況で、きっと玩具ショーでは新製品のお披露目があって。
というはずが新型ウィルス感染症の蔓延により世界は一変してしまいました。サプライチェーンの混乱もあって玩具だけでなく半導体や食品すらも供給が不安定となっています。

ハズブロ公式サイトより

ハズブロ公式サイトより(2020/6月)

ただそんな中にも公式サイトにはラッカスが鎮座していました。

「販売はこちら」→アマゾン「そんな商品はありません」
というのも相変わらずでしたが。

きっとコロナで生産が遅れているんだろう。収まったら発売かな?とか。

2020年後半、エリート2.0の登場

で、そうこうしているうちに出てきたのがエリート2.0。

エリート2.0 コマンダー

旧来のNストライクエリート・シリーズが事実上の更新(廃止?)となってしまいました。
もちろんエリートシリーズのラッカスもどうなることか!?

2021年、ラッカスの霊圧が消えた

悲しいかな、話題にならずに公式サイトのラインナップからは消滅。
もちろん国内販売は無いままに、ある意味で”無かったこと”になってしまいました。

前置きが長くなりましたが、製品化されずに情報だけで終わったものや、試験的なのか販路限定なのかごく少数だけ販売されたものは多数あります。というか大手メーカーによる大量生産品では良くあることでラッカスが特別なわけではありません。

が、せっかく手元に届いてくれたわけで(お金払って買ったので当然とはいえ)、影の薄さを吹き飛ばすくらいに良いナーフなんでしょうか?それとも!?しっかりレビューしていきたいと思います。

パッケージはいつもの

パッケージはいつものナーフらしいもの。外から触れることが出来まずがマガジンなど可動部分はガッチリと固定されていますので店頭で遊んでみることは出来なくなっています。

余談ですがスマホで撮るとパッケージにある笑顔の子供が顔認識されるんですよね。

 

最近、よく見かける「純正ダーツのみ使え」という表記。

確かに価格的には明らかに互換品の方が安いわけなんですが、中には粗悪なものや固くて危ないものも混じっておりまして。そういった事故の予防という意味合いでもあるのかも。商業的な理由だけでなく。

 



色合いやデザインについて

旧エリートシリーズの濃い青色を主体とした本体色です。オレンジとのコントラストが素敵。
デザイン的には銃っぽさはほとんど無くって、なんだか工具のカテゴリーに入りそうな感じ。釘を撃ち出すネイルガンみたいな。

 

ナーフロゴと透かし彫り風(レリーフ風)のELITEロゴ。プラスチックの表面がザラザラした梨地になっていることもあり、ロゴの部分が綺麗に浮き上がって見えます。

 

大きく出っ張った扇形のマガジンが特徴的ですね。上下にスライドします。これがまさにラッカスの最大の特徴であり……

そしてまた、最大の弱点だったりします。理由は後述。

 

サイズはナーフとしては標準

全長は34cmとナーフの中ではそこまで大きくはない部類ですが、全体的にズングリしているので見た目以上にデカく感じます。あと結構重いです。

サイズや機能的にはサブマシンガン的な位置付けになりますでしょうか。

 

操作は簡単ですが……

操作自体はすごく簡単で黒いスライドを後ろに引いてコッキング、戻したら引き金を引くだけ。引き金を引いたままスライドをガシャガシャと動かすだけでも連射できます。

ただこの動作が非常に重たいんです。
一つの動作でバネの圧縮とマガジン部分の押上げをしないといけないというのがその理由です。

 

剛性のないグリップ

前述のように黒いスライドの動作が非常に渋いとなると必然的に”力”が必要となります。
そしてその負荷はどこへ集中するかというと……

そう、グリップなんですね。

本来、こういったグリップ部分は使用感に直結するものであり、かなり頑丈に作られているわけなんです。例えば先日に紹介したコマンダーなどは接着されているがゆえに高い剛性を確保しています。

が、このラッカスに関してはグリップが非常に柔らかいのです。
というか力を掛けると左右の合わせ目がズレる感じ。握った手のひらの中でグラグラするのでホールド感はあまり良くありません。



 

カスタマイズは不可

拡張性は全く無いためカスタマイズは出来ません。

上面、下面ともにアクセサリレールは無し。

 

スペックは控えめ

初速:13~17m/s

なんというか非常にばらつきがあります。不発も多め。初速は決して高くはないのですが、その分だけ安定してダーツが飛ぶのかも。(不発でなければ、ですが)

 

試射:ポロリもあるよ

音量調整していますが、実際はもっと大きな動作音となります。
試射していたら子供が驚いたほど。

結構、ご機嫌に飛んでくれるのはいいんですが、たまに(そこそこの頻度で)弾がポロリしてしまいます。ダーツに起因するのか、装填の具合なのかは不明。
新しいダーツを使ってあげるようにしましょう。

ただ飛んだ場合の弾道はかなり素直で、そこは流石ナーフといったところ。まっすぐにストーンと伸びるような弾道です。暴れることなく素晴らしい。
ポロリさえないようにご機嫌をとりつつ、本体のクセをつかめば狙い撃ちしてできるポテンシャルを備えています。

 

対応ダーツはノーマルダーツ

使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。

 

入手方法

国内の販売がキャンセルされたため、米アマゾンで買うしかありません。

 

総評:とりあえずクセがスゴイ

まず思ったのが使いにくいこと。
重量物が前にあるのと、コッキングが重いこともあって連射していくと非常に疲れます。グリップも握りにくく、保持している手が痛くなるほど。

またマガジンが上にせり上がって来るというギミックのためか狙いがとても付けづらいです。照準が無いわけですしね。

最大の弱点が内蔵マガジン

そして最大の弱点がここ。フル装填しにくいこと。

見ていただければわかるように、マガジン部分の可動域の関係でフル装填するには半分ずつ入れないとダメなんです。

上半分に4本装填→マガジンをずらす→下半分に4本装填

といった感じに。一度に全てをパパパッと準備できるわけではないんですよね。

しかもフル装填したマガジンを押し込んですぐに撃てるかというと……撃てないことがあるんです。ここは持っている人なら分かってくれると思うのですが、
マガジンを一番下まで押し込んだ位置と、第1弾目を発射する位置がズレているんです。

1回でも空撃ちすることで調整はされるとはいえ、これは不便すぎます。

ただし弾道は素直(3回目)

実は海外のレビューでもあまり良い評価はなく、買って失敗したと言われているほど。

とはいえ!

実射動画にあるように弾道は素直です。
なんだか「見た目はこんなだけど根は素直な子なんです。」という漫画みたいにセリフになってしまいますが、使いにくいし重いですけれども、確かに驚くほどまっすぐに伸びる弾道の時もあります。

またマガジンをガシャンと叩き込む動作はかなり気持ちいいもの。ジャキジャキっという部品の音は騒々しいものの、それを補って余りある魅力を兼ね備えています。
というか無意味にマガジン部分を動かして遊ぶみたいな。

 

国内販売のキャンセルは結局のところ

評価としては二分しそうなところではありますが、私としては国内販売はキャンセルして良かったんじゃないかなぁ、とは思いました。
ナーフになれてる人ならポロリしようがグリップの剛性が甘かろうが「よし調整だ」とか「はいはい、ナーフナーフ」みたいになるんでしょうけれども、大多数の一般消費者にとってはこの「使いにくく上手く動作しない」ナーフは不良品というレッテルを貼られてしまいそうです。

全体の評価というと大げさですが、「ナーフってダメじゃん」となってしまえばまさに本末転倒。事前の評判を見ながら販売をキャンセルしたというのは、コロナなどの影響もあったにしろやはり英断だったのかな、と。

 

こんな人におススメ

ラッカスの良いところといえば使っている人が皆無であることと、その見た目とギミックから”それなりに目立つ”ということでしょうか。動作は不安定ですが正常に発射されれば驚くほどまっすぐ飛んでくれます。

コアなナーフファンはラッカスの国内販売キャンセルの事は案外と知っているもの。
多数の人が集まるナーフイベントでは持っていくと話のネタになるに違いありません。きっと。

人とは違うナーフ(かつネタになるもの)が使いたいなら是非!

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