1992年に発売されたボールを撃ち出すタイプのナーフです。鉄砲玩具のナーフとしてはまだ黎明期の頃。銃というよりも従来のスポーツ玩具の延長線上にあるような玩具です。
今とは全く異なる玩具らしい玩具となっています。
専用スポンジボール弾使用
使用するのは直径4cmほどの硬質スポンジのボールです。軽量ですが硬いので至近距離で当たるとやや痛いかもしれません。
今のナーフダーツよりも重量がありますので飛距離は中々のもの。なお、すでに廃盤のため入手するには中古市場で探さねばなりません。単なるボールですので何か代用できるものもあるとは思いますが…
弾力はそれほどないので跳ねてどこかへ飛んで行くようなことはあまりありませんが、転がりやすいので予期せぬ場所に入り込んでしまう危険性はあります。要注意ですね。
高速8連射ブラスター
通常はピストンを押して空気を圧縮して発射するのですが、このマスターブラスターは引いたときにも空気を圧縮することが出来ますので高速で連射することが可能となっています。
模式図にすると凄く簡単な構造であることが分かります。同時にこの構造で凄まじい連射速度を生み出せるというのはまさに工夫の賜物です。
ピストンを引ききるとかなりの長さに。これもまた小さい子供には使えない理由の一つです。
射程距離は5~7mほど。山なりの弾道弾になります。また命中精度は無いに等しいレベルです。連射速度・飛距離ともに使用者の腕力に依存しますので、小さい子供ではまず扱えません。
日本では野村トーイ発売
1980~1990年の日本の玩具市場を牽引していた野村トーイが販売していました(後にハズブロに買収され解散)。ブタミントンとかチクタクバンバンとか…その世代の人なら間違いなく名前を聞いたことがあるはず。
実売価格はおおよそ2000円位だったようです。
古い製品ですのでトラブル多し
製造から25年近く経過している製品ですのでシリンダーのパッキンやピストンのOリング、バレルへつながる樹脂チューブが硬化したり割れたりしている可能性が多々あります。
私の個体もOリング割れ、チューブ硬化で空気漏れというトラブルを抱えていました。Oリングもチューブも市販品で代用可能ですし、グリスアップすれば新品のようなスムーズな動きに戻ります。
幸いにも簡単な構造ですので分解修理は容易な部類。動かない場合、一度分解してみてくださいね。
現在のナーフに含めるかどうか微妙なブラスターですけれども、玩具として完成されていますので遊んで楽しいのは確かです。ポポポン!と小気味良い音でボールが飛んで行くのは爽快です。
玩具マニアくらいしか手に取りそうにないシロモノですので、リサイクルショップ等で埃をかぶっていることが多いような気がします。もし見かけましたら是非。
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