机の中に入っている消しゴムがプラスチックトレーに引っ付いてしまった経験はありませんでしょうか?
これは消しゴムに含まれている可塑剤(合成ゴムを柔らかくする添加剤)がプラスチックトレーに移って溶けてしまうことが原因です。学習机やオフィスデスクの整理トレーにはほぼ必ずと行っていいほどこの消しゴム跡がありますよね。
この現象は文具にとどまらず、玩具…特にミニカーやフィギュア分野でも結構深刻な話でして、ミニカーでは塩化ビニール製のタイヤとプラスチック製の台座が溶けて変形、くっついてしまう事例が多々見受けられます。
これらは見た目には分からないほど少しずつ進行するものですので「大事にしていたミニカーを久々に見たら大惨事になっていた…」ということに。と同時に溶けて癒着してしまいますので原状回復は不可能になる恐ろしいものなのです。
ナーフでも起こりました
ナーフについてそういった事例は見かけず、その点は大丈夫だと思って安心(油断)していましたが…、どうやらその認識は甘かったようです。
ナーフ純正マガジンと、それとかぶさる黒いメッシュのダーツポーチ。
メッシュポーチは過去に販売されていたダーツセット付属のものです。結構な数が販売されていたようで、”中古ナーフ詰め合わせセット”なんかに混じっていることが多々あります。モノ自体はなんてことはないナイロンのようなメッシュ素材のポーチでして、100円ショップでも売ってそうな感じのものです。
特段、気にすることもなくダーツやマガジンと一緒にゴチャッと整理箱に入れていたのですが…
御覧の通り、気づいたらマガジンが溶けていました。溶けたような穴は熱ではなくメッシュポーチとの接触によるものです。
期間で言えば1年くらいでしょうか。居室内ですので非常な高温にはならない場所ではありますが、この通りに大きな凹み跡ができております。
柔らかいメッシュポーチには可塑剤がたんまりと入っているようで、マガジンと接触していた部分がブヨブヨになっています。
どうにもならないので引き剥がしたところ。本当に”溶けて”います。
ここまで溶けちゃうとどうしようもないですね。移ってしまった可塑剤は除去することができませんので、溶けた部分を削ったりする必要があります。このまま他のマガジンと接触させると、さらに被害が及ぶ可能性も。
一番最初の写真に戻りますがメッシュポーチ自体は無傷でした。
これが替えの利くマガジンだったから良かったものの、ナーㇷ本体だったり重要なパーツだったとすれば泣くに泣けません。
ともかくはこういったメッシュ素材…もしかするとナーフのベストなんかも長期間保管するならば分けておいたほうが良いかもしれませんね。
結論:ナーフの保管には要注意
厚紙などで包む、もしくは全く別の箱に入れるといった対策で回避できます。ともかくは”接触させないこと”が大前提となります。