1970年代に生まれた”ナーフ”。今でこそソフトダーツガンとして知られるブランドでありますが、登場時はボールや子供用ゴルフセットといったスポーツ玩具が主なラインナップとなっていました。今のようにスポンジ製のダーツを発射するナーフが出たのは1992年ですから、歴史でみればスポーツ玩具の方がずっと長いことがわかります。
そして今の主流であるNストライクシリーズより10年ほど遡ること1993年、ソフトダーツガンの黎明期に登場したのがこのデトネイターです。
見るからに玩具!という雰囲気のブラスターですが、これも立派なナーフの一員です。
透明な銃身部にはブラスター名「デトネーター(雷管)」とロゴが作られています。
なんだか銃っぽくない外観のナーフですのでどのように使うのか不思議に思われるかもしれませんが…
こんな感じに立てて使います。真ん中の穴はダーツホルダー。1本だけ予備を入れておくことが出来ます。
使用の際は銃身を引き出してピストンを引き…
ダーツを装填。あとは勢い良くピストンを下に押し込むだけで発射します。
ナーフでは珍しい迫撃砲型のブラスターでして、発射されたダーツは放物弾道で飛翔し、バリケードに隠れた敵の頭上から襲いかかることとなります。
ちなみに本来使用するのは「旧メガダーツ」と呼ばれる専用ダーツになります。今のダーツよりも2~3mmほど太いため互換性はありませんが、ブラスターによっては芯棒に刺すことで発射可能なものもあります。デトネーターもその一つ。若干無理に刺すことになりますのでヘタったダーツを使ったほうが良いかもしれません。
迫撃砲というものの狙いをつけるための機構は無く、しいて言えばフロントサイトらしいものがあるくらい。それでも床に設置すると見れませんので意味は無さそう。
飛距離も手で押した時の強さに依存しますので実際に狙いをつけるのは至難の業ではないでしょうか。
手のひらに収まるくらいコンパクトな本体でして、今の巨大化して久しいナーフの大きさから考えると”オモチャらしい”ブラスターとなっています。見ようによっては100円ショップで販売されていそうなくらい。
一方、進化の大爆発というような様々なギミックや工夫を凝らしたブラスターが一気に生まれた年代の製品だけあり、作り手の意図が垣間見れる…例えば上記のフロントサイトも「手持ちで撃って遊ぶだろう」という意味があるのかな、と勝手に解釈したりしています。
今とはまた違う「ナーフ」製品。海外オークションではほぼ捨て値で売られていますので気になる方は是非。
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。