【レビュー】レーザーオプス・プロ デルタバースト
サイズ・重量 | 全長70cm 重量1kg | 発売年 | 2018 |
初速 | — | 装填数 | 18×発 |
入手先 | 対応弾 |
レーザーオプス・プロ デルタバーストって?
赤外線を使って打ち合う「光線銃」という玩具。
その歴史は古く、1980年代後半にはすでに市販されていました。ただ当初は性能も低く機能もほとんど無く、当たったらランプが光って音が鳴る…というものだったとか。
現在は電子機器の発展によって進化がめざましく、振動や通信機能をフルに使うようなものまで販売されています。特に撃ち味が無いというデメリットは振動機能の登場によりほぼ無くなったと言えます。
そして2018年には新型のレーザータグ、レーザーオプスシリーズが登場しました。スマホとの連携機能を引っ提げて。
パッケージ
レーザータグシリーズということでパッケージにはダーツではなく光線?が発射されるような様子が。
裏側。
ブラスターのギミックに関する説明書きが書かれています。
そして最大の目玉でもあるスマホとの連動についても。
Bluetooth対応でスマホアプリを介して通信できるようになっています。なんだか凄いですね。
対象年齢は8歳以上。
開封、中身はギッシリ
同シリーズの中では一番の豪華セットにあたりますので中身はぎっしり。本体、スマホアダプター、スマホ固定バンドが入っています。
付属品1:ゴム製スマホバンド
様々なサイズのスマホをどうやって固定するんだろう?と思ったんですが、そのキモがこのゴム製のバンドでした。
後述しますが戦績管理のためスマホを腕に固定できるよう、腕時計のような形状になっています。
素材は非常に柔らかいゴム製(樹脂製)。ややベト付く感じがしますのでパーツとしての寿命は結構短そうです。
付属品2:スマホアタッチメント
スマホを本体側に装着するためのアタッチメントです。
これ単独では固定することが出来ず、前述のスマホ固定バンドと組み合わせなければなりません。ということはバンドが切れてしまうとこちらも使えなくなってしまいます…。
スマホの固定方法
説明書にもイラストとして書かれているのですがこちらでも簡単に。
固定バンドは柔軟な素材で、四隅の部分にスマホを引っ掻けるようにして固定します。
だいたい8cm以下のスマホ推奨。大きいとゴムがちぎれたり、固定できず落下の危険があります。
固定した例。
手帳型ケースや分厚いカバーをつけたスマホでは取り付けできない場合があります。
背面。四隅の部分をぐーんと引っ張ってスマホに固定していきます。
ブラスターへの固定法
本体へ固定する場合は、先にアタッチメントの方へ固定バンドを取り付ける必要があります。
固定バンドの中央の穴にアタッチメントの四角い出っ張りを引っ掛けるような感じ。
その後にバンド部分を裏面に回して巻いて固定します。
スマホの取り付けは次の段階で。
スマホを取り付けたら最後に本体へ装着します。
そうそう、ここで一つの注意点がありまして……
アプリに上下方向があるんです。自動回転するもんだと思ってたらどうも固定みたいで。
二度手間になってしまいますので先にアプリを起動して方向の確認だけするようにしましょう。
ちなみにアプリはAppleストアやGoogleプレイストアで無料で入手可能。
もっと言えばレーザーオプス本体が無くてもシングルモードだけは遊ぶことが出来ます。
色合いやデザインについて
本体はすっきりしたカラーリング、かつ近未来的なデザインです。
白・紺・オレンジは以前のスーパーソーカー(水鉄砲)を彷彿とさせますね。
電源など操作ボタンは本体右側に配置されています。左利きには使いにくそうと思えますが、これらボタンはゲーム開始時にしか使いませんので全く問題はありません。
反対側面。ロゴなどは省略されています。
ですが成型色などでメリハリがついていますのでのっぺり感は皆無です。
銃後部と電池ボックス
ブラスター先端部には銃口、つまり赤外線の照射部と電池ボックスがあります。
先端はレンズになっていますので、特に地面に接触するような使い方(銃口部を下にして立てるとか)は止めたほうが良さそうです。
ここが傷つくと正常な動作が出来なくなってしまいます。
電池ボックスは安全のためにネジ止め式の蓋になっています。
使用するのは単三電池6本。
ギミック1:格好いい起動
まるでヒーロー玩具のようですがデルタバーストは電源ON時には格好いい起動シーケンスがあります。
まさにエンジンがかかるというか、命が吹き込まれるというか、これからの戦いについて鼓舞されるような仕掛けです。
この辺は光線銃シリーズであるレーザータグ・レーザーオプスならではのギミックですね。
(普通のナーフでは起動ギミックはありませんので)
ギミック2:バースト射撃、ボルトの後退動作あり
デルタバーストで凄いなーと思ったのがこのバースト射撃と、それに組み合わされるボルトの後退動作が再現されているところ。
本当にわずかな距離ではあるんですが、凄い速度で射撃時にブローバックします。実銃ではこのボルト部分が後退することで排莢と次弾装填を行います。
果たして光線銃に必要なのかどうかとは思いますが、単なる「音と光だけの玩具」から一気に「トイガンらしさ」が出ますので本当に良く出来たギミックだとは思います。
ただ惜しむらくはバースト射撃だけということ。セミオート、フルオート射撃は出来ません。
ギミック3:弾数あり・リロード必要
ダーツを使わない光線銃ではありますが、無制限に撃ちまくれるというわけではありません。
たとえばデルタバーストでは18発という弾数制限があり、当然ながらこれが0になると撃てなくなります。
3発のバースト射撃ですので実質的にはトリガー6回引くごとにリロードが必要となる計算になります。
そこで必要となるのがこのリロードスイッチ。
使い方は後述しますが、残弾管理を上手く行いながら隙を見てリロードする必要があります。敵は容赦なくガンガンと撃ち込み攻めてくるわけですので、このリロード動作をいかにして隠れて行うかが戦略のキモだったりします。
ちょうど本体を支える部分にありますので無理なく操作可能です。
サイズ:70cmの大型ライフル
全長約70cmとこの手の光線銃としては結構大きい、というか珍しいライフルタイプになります。
お子さんではやや大柄で扱いにくいかとは思いますが、この手の「大きい鉄砲」は憧れがある物。うちの6歳児は抱え込むようにして”装備”しています。
大人では十分なサイズ。肩付けで射撃するにはちょっと物足りないサイズかなーというくらいでしょうか。
重量は電池込みで約1kg。
操作方法など
基本は電源ボタンを押す→リロードボタンを押してチーム分け(赤・青とフリー対戦の紫)。
トリガーを引いたら決定&ゲーム開始。
スライドスイッチは屋内・屋外の切り替えスイッチです。光線の感度が変わりますので全メンバー同じ設定にしましょう。
こちらが残弾とライフメーター。ライフが0になると負けという大変分かりやすいルールです。
そして残弾が0になった場合に使うリロードボタン(オレンジの丸いパーツ)。
手のひらで押し込むように操作すると残弾が15へ戻ります。
リロード操作中は数秒ほど射撃が出来なくなります。身を隠すか逃げるようにしましょう。
注意点いくつか
注意1:ペアリングモード
トリガーを引きながら電源をONにするとBluetoothのペアリング・設定モードに入ります。
ブラスターのランプが赤・青・紫と順番に点滅します。
この状態ではゲームには使えませんので電源をOFF、ONしてください。
注意2:チーム分け
レーザーオプスではチーム戦機能があります。電源ON後にリロードボタンを押すことで切り替えるんですが、
同チームのメンバー同士にはダメージが入りません。
チーム(赤・青)からフリー対戦(ランプ紫)の人にもダメージは通りません。
特にフリー対戦モードを第三のチームと勘違いしてしまう事がありますのでご注意くださいね。
フリー対戦は全てが敵となるサバイバルモードになります。敵にチームがいると明らかに不利になってしまうというわけなんですね。
カスタマイズ不可:拡張性は無し
残念ながら拡張性は一切なし。レーザーオプスシリーズとしても拡張アクセサリというような製品は販売されていません。
旧レーザータグとの互換性
気になるのが旧レーザータグとの互換性ではないでしょうか。例えば古い製品と混ぜて遊べるのであれば、手持ちの資産を有効に使えるという事で嬉しいのですが…。
簡易的にですが試してみた動画がこちら。
結論:互換性無し
無反応ですね。残念。
スマホとの連携ですとかBluetooth対応ですとか旧製品にはなかった機能が盛りだくさんですので仕方なしかもしれません。
レーザーオプスで遊ぶ場合は、レーザーオプスシリーズだけで揃えるようにしましょう。
対応電池
実弾型の電動ナーフほどではないにしろ、電子回路に振動モーターに…と電力を多く使うナーフです。
しかも6本も使うという。
電池交換も面倒ですし、長寿命型のエボルタなどを使うと長く遊べます。
入手方法
アマゾン等で2020/1/11時点で安く販売されています。
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総評
1、対人戦用としては高評価
まずは対人戦として
弾が出ないということは危なくなく、散らからず、お片付けも簡単という事。ということで子供が遊ぶには最適なトイガンの一つだと言えます。
特にこのような大柄なライフル型の光線銃は今まで少なかったということもあり、子供の食いつき具合はかなりいい感じでした。
撃ち味についてもブローバックする関係でかなり良好。パシャシャシャ!!と盛大に動きますので通常のナーフ戦よりもかなり派手。
※ちょっとうるさいのでスピーカー部分にセロテープを貼っています。
スマホを使わないのであれば操作は非常に簡単で、それこそうちの4歳児でも十分に遊べます。狙いは付けられませんけども。
受光部がブラスター先端部、銃口部付近にあるのもいいですね。センサー部分を手や体で隠しつつ攻撃するという”ズル”が出来にくくなっています。
不満点も
ただセンサー感度としてはちょっと不満があります。
当たってるはずなのにセンサーが反応しないということが結構あるんですね。これは外光に影響されやすい赤外線式の光線銃ならではの弱点でもあります。
特に昼間、窓を背にした場合には検出漏れが結構出るようです。
あとセンサーが本体上面にしかありませんので、相手より上から撃ったほうが有利になるんです。
ですから接近戦時にはお互いにブラスターを両手で掲げて撃ち合うという奇妙なシーンが繰り広げられることとなります。
2、アプリの評価は何ともかんとも
レーザーオプスにはアプリを使ったシングルプレイゲームがあります。一人で遊べるモードです。
ただそのゲーム自体が「迫りくるドローンをひたすら倒すだけ」というものなんですね。もちろんステージが進むと敵の種類が増えたり弾を撃ってきたりするようにはなります。
ただどうしてもミニゲームというレベルですのでガッツリ楽しむ、射撃練習をするという目的ではかなり肩透かしを食らいます。
レベルアップ要素もあり、頑張るほどに強くなっていくわけなんですけれども。どちらかといえばオマケコンtネンツというような感じ。
マルチプレイヤーモードについては予備スマホが無いので割愛いたしますが、機能説明を見る限りはGPSを使ったレーダー機能、戦績管理などこちらがメインコンテンツにはなりそうです。
2丁買って対人戦をしよう
アプリの評価はとりあえず置いといて、対人戦では非常に楽しく遊べます。
親としても、屋内であれば小さい子供交じりでも危険なく遊べる玩具は非常にありがたいところです。
親子対決でもいいでしょうし、友達や兄弟姉妹でのトーナメントなんかも楽しいはず。
幸いにもフリマアプリなど含めて安価で流通しておりますので複数本そろえるのは比較的に容易です(2020/1月時点)
出来れば2本。可能であれば人数分そろえて、もしくは持ち寄って。
みんなでレーザータグ合戦をしてみてくださいね。