1994年に発売されたマックスフォースシリーズのブラスターがこのレイザービーストです。
動物をモチーフとしたシリーズで、このレイザービーストはその名の通りにイノシシが由来となっています。余談ですが当初はレイザーバッグと呼ばれていたそうですが、「アーカンソー・レイザーバックス(アーカンソー大学)」と同名だということで後に変更された経緯があります。
幸運にも私のはRazorBackモデル。超初期だけ生産された希少種だとのこと。とはいえ後述するように超不人気ナーフですので価値は殆どありません…
反対側。両面ともガッツリと塗装されており、さすが当時のフラグシップモデルです。気合の入り方が半端ではありません。
イノシシがモチーフ
RazorBack(イノシシ)がモチーフということで銃口部は鼻と牙のようなデザインになっています。トイガンの認識帯である銃口部のオレンジが上手くデザインに取り入れられているのではないでしょうか。
弾帯は本来はシルバーグレーの軟質プラ製。本体上を覆うカバーと同じ素材になります。写真のは自作品ですので透明PLA樹脂製となっています。
シールを貼る前ですが…。上から見ると弾帯カバーがヘルメットやトサカのようなデザインになっているんですね。マッドマックス的な感じ。もしくは金属アーマーをまとった世紀末的伝説な雰囲気。
バレル後部、いわゆるお尻の部分は曲面的でグラマラス。
ハンドルが見えますが、ここを片手で保持しながらクランクを回転させます。構造上、クランクは右側だけなので左利きの人にはやや辛いかもしれません。
最大の特徴、巨大クランク
レイザービーストの最大の特徴はその巨大なクランクでしょうか。
ユーザーはこのクランクを回すことで弾帯を送り出し、ピストンを動作させ、ダーツを発射することが出来ます。トリガーはなくクランクを回すだけで連射可能です。
なお、ナーフではクランク式のブラスターはこのレイザービーストとボールを発射するサイクロトロンのみとなっています。
クランクの反対側は大きな歯車のようなデザインです。かなり凝っているのがわかります。
発売当時は最大のナーフと言われたレイザービースト。実際にかなりの大きさと重量で迫力は現行製品に負けず劣らずです。
アルファホークとほぼ同じくらいの長さ。クランクが出っ張っているので見た目以上の大きさ、そして収納のしにくさが有ります。クランクは取り外し不可。
前述のようにベルト給弾であり、発射には専用の弾帯と旧規格のダーツが必要です。
ただ残念ながら私はこのベルトを所持していませんので、自作ベルトでの発射となります。
実際の射撃はこんな感じ。クランクを回すと、けたたましい音を立てて内部のピストンやベルトの送り出しローラーが回転します。騒音レベルはバルカン以上。しかもスプリングが固いので回すにしても結構な腕力が必要です。
マニアックだけど金銭的価値は低い?
マニアック過ぎるナーフで価値があるのでは?と思われがちですが…
実は弾帯が破損・紛失しやすいこと、そして弾帯がないと発射できないことから本体だけではそれほど値段がほとんどつかないような状態となっています。特殊すぎる構造から改造するのも至難の業。飛距離を伸ばすのもほぼ無理ですし。
そもそも撃てないナーフを欲しがる人はほとんどいないという事からも、完品以外はほぼ捨て値のような状態でもあります。
でも一方でこうやって手をかけて上げれば発売当時のようにガッションガッションと騒音を撒き散らしながら元気にダーツを発射してくれるわけで、それだけでも頑張った甲斐があるというものです。
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廃盤のためありません