ナーフの中でも一際異彩…というか圧倒的な存在感を放つのがこのハボックファイアかもしれません。日本や米国で発売されたモデルはバルカンと呼ばれていますが、欧州版はハボックファイアと名付けられています。
カラーリングはいくつかありまして、写真の物はいわゆるニューカラー版、NCV版?と言いましょうか。Nストライクエリート色の再版モデルとなります。今で言えばモジュラスカラーと言ったほうがしっくりくるかもしれませんね。
基本的な構成はノーマルバルカンと同じ。性能面でもほぼ同じようです。
ロゴは飛距離のアップした「Nストライクエリート」ではなくノーマルな「Nストライク」になります。
発射機構は独特
リロードは弾帯を使うバルカン系ならではの独特なものとなります。ダーツを装填した弾薬ベルトを弾薬箱に入れるようになっています。
分かりやすく図示されていますので迷うことはないと思います。注意点としてはダーツをしっかり弾帯に押し込んでおくこと。緩いと途中で引っかかって装弾不良を起こしてしまいます。
左側の弾薬箱に弾薬ベルトを入れて、緑色の空薬莢をギアの上に置きます。ねじれないように、絡まないように丁寧に入れていきます。
ベルトを用意出来たらフタを閉めればOK。なお、蓋を閉めるとロックされますので、全て撃ち切るかベルトを手で引き出してあげないと開かなくなります。
このように非常に手間と時間がかかりますので、正直言うとゲームでの使用はほぼ無理だと思います。予備ベルトを潤沢に用意できるのなら話は違うでしょうけども…
暴発しやすいトリガー…そのためのスイッチ
ハボックファイアのトリガーはご覧のようにトリガーガードが無くむき出しであり、何か当たれば簡単に暴発してしまいます。そのため、暴発を防止するためのメインスイッチが用意されています。ただし普通の切り替え型スイッチですので意識的にOFFにしておかないとやはり暴発しがちになります。
トリガーは軽いため子供でも簡単に撃てるのはいいですね。2段トリガーだとどうしても子供にとっては引きが重たく感じることがあるようですから。
ナーフ唯一?の電動・手動ハイブリッドブラスター
実はハボックファイアは手動でも発射できるようになっており、実際にそのための大きなボルトハンドルが用意されています。ストロークが短いのでかなり固いですけども、他の手動ブラスターと同じようにコッキングして単発発射が可能です。
シリンダー容量が少ないようで引きしろは非常に短く、コッキングした感触も拍子抜けするほど軽い感じです。射撃性能については手動・電動ともに同じとなります。
特徴的な三脚は扱いが難しい
ハボックファイアの重量級のボディを支えるには相応の三脚が必要です。付属の三脚はレール幅も足の太さも重量級であり、通常のバイポッドとは全く異なるシロモノです。
ブランブランと邪魔になりそうな三脚ですが、持ち運ぶときは折りたたんだ状態で固定することができます。それでも大きいので邪魔になりますけども…
元々大きなハボックファイアにさらに大きな三脚がくっついているために重量バランスは最悪、少なくともこの状態でうろうろと持ち歩くことがしたくないレベルです。場合によってはスリングが欲しくなるかもしれません。
取り付けは専用規格(リノファイアとバルカン、スターウォーズ・ファーストオーダーDXのみ)でして他への流用は不可。ただ3Dプリントなどでアダプターを作ってあげるとカスタマイズの幅が広がります。
拡張性としてはレール3本があるくらい。バレルの延長は不可。ストックも取付不可。
白・グレー・オレンジというカラーを活かしてモジュラス用アクセサリが違和感なく取り付け可能です。ただレールの場所的にダットサイトか灯火類しか取り付け出来無さそうです。スコープはハンドルと干渉して使えませんでした。
バルカン自体、非常に人気のブラスターで高額になりそう…と思いきや、実は案外と多く出回っていますので中古相場では1~2万くらいで購入可能です。元値が8000円くらいと考えるとそこまでプレミア値はついていないのかも…
ガチャガチャポンポンとなかなか騒々しいナーフですので夜間は使用しにくいのが悲しいところですね。
<<対応ダーツ・アクセサリ>>
使用できるのはノーマルダーツのみとなります。エリート2.0ダーツ、もしくは吸盤ダーツが使えます。