ナーフで遊んでいるとどうしても欲が出てくるもので、高い連射速度を持つナーフがどんどん出てくるにつれて別の悩み……ダーツの装填が面倒という欲張りな願望が出てきてしまいます。
例えばハイパーファイアなんかは秒間7発。一生懸命装填したダーツが一瞬で消えてしまいます。楽しい反面、もっと楽に撃ちまくりたいと思ってしまうことも。
そんな要望に応えてなのか、2018年に登場したインフィニスはまさにそんなワガママな人のためのナーフなのです。
Nストライクエリート インフィニス
フルオート型の電動ナーフとして登場したインフィニス。定価は1万円近くとかなりの高級機となっています。
なんだかマンボウみたいな独特のデザインですね。
見た目以上に結構大きく、全長は61㎝。重量は2.5kg、電池込みだと約3㎏にもなります。子供が持つにはちょっと持て余してしまうくらい。
反対側面はロゴなどはなし。排莢口にあたる部分はダーツが詰まった時に取り出すためのメンテナンスハッチとなっています。安全装置がありますので閉めておかないとモーターが回りません。
単1電池4本使用。かなりの重量になります。電動ナーフは電池の性能がいいほど初速も上がる傾向があります。エボルタなどパワフルな電池がオススメです。
大きく張り出したハンドガードは中に何か入っていそうですが、中身は空洞となっています。滑りにくいように溝が彫られていますので手袋をしていてもガッチリとホールドできそうです。
銃口付近には「INFINUS」の名前入り。
最大の特徴「給弾機構」
インフィニス最大の特徴はこの給弾機構ではないでしょうか。
銃身後部には漏斗状の装填口があります。ここにダーツを入れると自動的に吸い込まれ、マガジンに押し込まれていくんです。
側面にある「無限∞」マーク。無限に給弾できるというマークなのでしょうか。
何はともあれ実演
残弾0の状態からダーツを装填してみます。
LEDが緑に点灯した場合は装填OK。どんどんと入れていきます。引っかかったように見えても次弾を入れると一気に押し込まれていきます。すくなくとも動作不良は極めて少なそう。ただアキュストライクダーツは先端のゴムが引っかかって装填しにくかったです。
LEDが点滅すれば満タンのサイン。これ以上は入りません。
検出スイッチがある関係でジャラジャラと流し込むように…とはいきませんけれども、これは便利な機能です。
30発ドラムマガジン付属
ちなみにこの給弾装置のカウント機能は付属の30発ドラムマガジンでのみ機能するようです。
実はドラムマガジンはインフィニスが出た時点では18発、25発、35発しかありませんでした。ですので30発は新規設計ということになります。
新規といっても25発マガジンをそのままスケールアップしたような感じです。使い勝手としては特に変わりなし。25発マガジンの上位互換といえるかも。
専用マガジンには検出用の溝あり
パッと見た感じでは従来の25発ドラムマガジンとそう変わらないように見えるんですが…
30発ドラムマガジンにはマガジン検出用の溝があります。
これがあることでインフィニスは30発マガジンが装填されたと判断し、ダーツのカウントを行うことができるんですね。
分解写真。左にあるピンクの矢印がマガジン検出用スイッチです。
もう一度並べてみると一目瞭然ですね。他のマガジンには溝がありません。
マガジンは何でも使用可能
それじゃ、他のマガジンは使えないの?という疑問がわきそうですけれども。もちろんそこは全く問題ありません。
例えばこれ。6発マガジンです。横への出っ張りがないのでこのスタイルが個人的にはお気に入りです。弾数の少なさという弱点は継ぎ足しリロードで問題にならなくなります。
もちろんこれ以外のナーフのノーマルダーツ用マガジンもほぼ全て使うことができます。その場合はダーツカウント機能は使う事が出来ませんけれども、写真のような組み合わせで7発以上入れようとするときちんと止まりますので問題ありません。
例えば最大の35発マガジン。
大容量であるものの、ドラム部分が片側に寄っていることで使い勝手が良くありませんでした。しかも結構重たい…。自動給弾も問題なく動作します。後半はちょっと詰まり気味になることがありましたけれども。
インフィニスに取り付けるとこんな感じに大きく張り出してしまいます。
そうそう、2019年内にはさらに上の50発マガジンも登場予定です。ナーフの装弾数アップの波が止まりません。
自動装填等の独自のギミック、仕掛けは付属パーツしか使えないという制約があることが多いのですが、インフィニスのように何でも使える自由さが担保されているのは嬉しい部分ですね。
射撃性能も一級品
射撃性能についてもなかなか。
連射速度は2~3発くらい。高性能な電池ならもう少し早くなるかもしれません。あえて色々なダーツを食わせてみましたが、特に引っかかることもなく一定のリズムで撃ちだされているのがわかると思います。
こちらじゃ5mほど先のナーフターゲットに向かって撃った時の動画です。おおよそ狙った場所へ集弾しているのが分かりますね。電動フルオートナーフでこの性能は驚異です。
ちなみに9mくらいの距離からの射撃ではこんな感じになります。山なり弾道で狙いが…。
これはインフィニス特有のものではなくナーフ全般に言える話です。空気抵抗の高い軽量スポンジ弾ですので急速に失速していくのは仕方がないことです。だからこそ安全だと言えるのですけれども。
あと地味に良いなと思ったのがこの連射速度。遅くもなく早くもないんですね。30発撃ち切るのに13秒。13秒間はトリガーを引きっぱなしにできるんです。これが最速のハイパーファイアならわずか4秒ちょっとです。
ハイパーファイアの動画はこちら。
12発マガジンが一瞬で空になります。残弾を常に気にしておかないと駄目ですし、意外と運用は大変です。
スペックなど
初速:16~18m/s(電池に依存)
[template id=”16689″]写真は通常のマンガン電池を使って計測。インフィニスは電動エアガンのようにスプリングではなく、モーターの回転によってダーツを発射する構造です。なので電源(電池)の性能が射撃性能に直結します。
初速や飛距離アップのためにはちょっといい電池を使うのが早道かも。
入手方法
2019年2月時点で現行製品のため容易に入手可能です。
定価は10,800円。価格は7000円台くらいで推移しています。(2019年2月時点)
総評
継ぎ足しリロードが非常に便利でして、特に息子の中では一番人気となっています。何しろマガジンを抜かなくても装填できることがナーフ戦で大変便利だそうです。あと前述のように13秒間フルオート射撃できますので、撃ちながら狙いを調整できるというメリットも。
我が家の定番のカスタマイズ例です。ドットサイトとストレートマガジンで取り回しのを良くしています。
非常に優秀なナーフなのですが、親としては3kgという重量が結構怖く感じることもあります。遊んでいて何度か床に落としたことがありました。幸いにもケガもなく、故障もしなかったんですが、仮に足の上に落としていたらと思うと…。
走り回らないように教えると同時に、こういうようなスリングを用意して長さを調整してあげるといいのかもしれませんね。幸いにもインフィニスには前後2点のスリングフックがありますし。
リサイクルショップで意外な値段で売られていることもあります。是非。
※延長バレルは使用できません。
※グリップは上面取り付けになります