2013年に登場した3連発のコンパクトブラスターがこのトライアドです。2015年には飛距離が75feetから90feetにアップしたXDモデルとして白いトライアドが登場し、今の現行モデルとなっています。
残念ながら国内版は飛距離は変わらず、新色版としての扱いにとどまっています。
コッキングするごとに順番に発射することができるブラスターであり、ダーツの差し替えの手間なく3発撃てるので接近戦では非常に有利です。見た目はSFの光線銃のような。グリップは太めで、大人の手にちょうどいいくらい。
”三本の矢”を順に発射!
トライ・アドの名前の通り、三本のダーツを差し込んで発射することが出来ます。ファイアストライクもこのように三本のダーツを差し込むことが出来ますが、こちらは差し替えること無く順番に発射するという画期的なブラスターとなっています。
真ん中の小さい穴はネジ穴。なんだなか禍々しい面構え…
コッキングはグリップ下部のオレンジ色のレバーで。結構硬いので子供によっては扱いが無理かもしれませんね。
あとは狙いをつけて発射!ダーツの勢いは結構あります。コンパクトで弾数も3発。威力も精度も高め。装填も簡単ですので撃ちあいではこれ1個で十分に戦えるレベルです。
原理を見るとなるほど
なんで順番に発射されるのか不思議ではありませんか?不思議ですよね?ね?
と無理やりになりますが、オモチャとはいえ中身は技術というか工夫の塊だったりします。簡単に図を描き起こしてみました。実際はもっと複雑ですが、あくまでイメージ図で。
イラスト by kdwk
ダーツを挿入すると押し出しピンが後ろに下がり、空気の通り道ができます。と同時に次のダーツへの空気の通り道を塞ぎます。それでトリガーを引くと一番目のダーツだけに空気圧がかかり、発射されるんですね。
2番目と3番目のダーツは空気の通り道がふさがっているので発射されません。
もう一度コッキングしてトリガーを引くと、1番目のダーツがないために外への出口は塞がれており…空気圧は2番目にかかります。3番目になっても同様です。
こういうすごく単純な、でも非常に良く考えられた構造によりダーツの連射が可能となっているんです。
このシステムは今では多くのブラスターに取り入れられています。例えばラフカットやメガサンダーボウ等の「順番に発射されるタイプ」はおおよそこの機構が入っていると思われます。
国内版でも威力は一級品
国内で販売されているグレートリガー版で初速は15.57m/s。国内版ナーフの標準的な数値になっています。
画期的なシステム…でも一方で不具合もちらほら
画期的なシステムなのですが、実は個体差含めて色々と不具合をかかえがちなブラスターだったりします。例えば一番よくあるのが「2発同時発射してしまう」「次弾が少し飛び出る」というものですね。
前述のようにダーツ後部の押し出しピンで空気の流れを制御していますので、ダーツの種類や変形、もしくはブラスター側の部品の具合によっては空気漏れが起きてしまいます。そのためにダーツが飛び出してしまったり、2発同時発射してしまったりしまうんです。
なお、写真で使っているストリームダーツ(旧ダーツ)は内部構造の関係で使えません。エリートシリーズのダーツを装填してくださいね。