3Dプリンターで部品を作るには1個数時間かかりますので、その間にシールの方のレストアを行います。
シールの作成・まずはデータ取り
出来るだけ元のシールを使う方向でいきたいのですが、欠損していたり破れている部分が多いので印刷して貼り直すことにしました。
背びれ?の部分のシールがありません。本来はここに貼るための台形状のシールが付属してありました。
目の部分。ここも重ねて貼られていること、はみ出た部分がボロボロになっていることからも新規作成が必要です。幸いにも大部分が残っていますのでデータはそれを再利用します。
デジカメで撮影→レタッチソフトで修正
シール類のレストア(復元・再作成)はPhotoshopを使用します。
Photoshopにはスタンプツールという使いやすいツールがあります。任意の場所の画像を別の場所に貼り付けることのできるツールなのですが、これを使うと傷などを簡単に消すことが出来ます。
例えばこういう汚れがいっぱい付着した部分。スタンプツールで綺麗な部分の色を上にのせて行きます。
右側の枝の部分の汚れが消えました。まだ青い部分の黄色い汚れが残っていますが…
このように目立たなくなります。普通のペイントツールのエアブラシで使った場合では、このようにテクスチャのある場所の修正は非常に面倒です。
端っこのボロボロになった部分。ここはエアブラシツールとスタンプツールで。
おおよその大きさを想像しながら色を置いていきます。これを繰り返すとシール全体の元データが作れます。
修正前と修正後
このようにボロボロだったシールですが…
このように復元できました。
更に緑のシールも同じように修正していき、最後にパスで切り抜いてサイズを合わせて印刷、カットすれば完成です。
切り抜きはカッティングプロッター使用。もちろんカッターでも問題ありません。
私はちょっと古いですがグラフテックのCC330-20を使用。今は後継機のカメオ2が出ているようです。これがあるとアウトラインをある程度、自動で切ってくれるので大変楽になります(力加減はしてくれないので非常に繊細なパーツは大抵の場合に引きちぎってくれますが…)
出来たら貼り替え
シールが出来たらさっそく貼り替えます。まずは既存のシールを剥がします。
本当にボロボロですね。ただこのシールも大事なものですので綺麗に残すことにします。ここで登場するのがドライヤー。
少しずつ温めながら剥がしていきます。無理しないようにゆっくりと。ドライヤーは警告シールを剥がすのにもおすすめです。
制作したシールを糊で貼れば完成です。シール用紙でなくともスティック糊でしっかりとくっつきます。跡残りしませんし。
個人的にはこの台形糊がオススメです。しっかり接着できるのは当然ですし、実は3Dプリンターの剥がれ防止にも使えるんです。印刷するガラス面に塗っておくと「パーツの剥がれ」が防げます。
出来たシールを貼って完成
このような状態が…
こうなります。
何よりもデータさえ作っておけば微調整も簡単。印刷含めやり直しがいくらでも出来ます。
プリンターのインク切れのため、ひとまずここまで。ボロボロだったシールがキレイになるだけでも不思議と生き返ったような気がします。
フォトショップも体験版で1ヶ月使えますし、スタンプツールだけならフリーソフトでもあったはず。簡単なレストアですので是非。
コメント
すばらしい!
でも私みたいな素人が出来る域を超えてますね (^_^;)
昔のモデルの中古のナーフを買って再塗装してみたいです。
いつか再塗装のテクニックを記事にしていただけると嬉しいです m(_ _)m
ありがとうございます。私もまだまだ素人でして、細かく見ればかなり雑だったりします^^; ナーフは架空の銃ですからどんな色でもデザインにも出来るいい素材です。(実銃がモデルのエアガンだとどうしても「架空デザイン」は忌避されるきらいがありますし) よろしければ改造・塗装に是非チャレンジしてください!