曲がり角や物陰から隠れて撃てたなら、もしくは身を晒さずに先を確認できたらなら…というのはかつての第一次世界大戦、もしくはもっと前から考えられてきました。
WWIIを舞台にした映画「プライベートライアン」冒頭の上陸作戦でも、ナイフに貼り付けたミラーで敵陣地を確認するシーンがあります。現在ではより高度な、カメラと液晶モニターを組み合わせた屈折ライフルというものも開発されているほどです。
実はナーフでもその屈折式のブラスターが2016年に登場したのをご存知でしょうか。
流線型のレベルらしい外観の拳銃型ナーフです。側面部のミラーがよく目立ちますね。
左右どちらも見えるようにミラーは両側面にあります。例のごとく片方は簡略塗装。
左右90度にまで折れ曲がります。更に角度によってミラーが少しずつ起き上がっていくような仕組みに。ミラー中央に簡単な照準がマークされており、ここを狙うことでおおよその狙いがつけられます。ただしミラーが非常に見にくいので過度の期待は禁物です…
横においたナーフターゲットを狙った例。ミラーの歪みもあって視認性はすこぶる悪いです。割れないようなプラスチックミラーですので仕方がありませんが。
発射機構自体はナーフではオーソドックスな4銃身タイプ。上から順番に発射していきます。初速は約20m/sと一般的な海外ナーフと同じくらい。
実はブラスター下部にダーツを収納するボックスがあるんです。2本しか入りませんが、予備ダーツ入れとしては本当に便利です。外のナーフでももっと取り入れて欲しいくらい。
ナーフでも同様に屈折式のライフルが存在していました。
1994年に販売されていたスニークショットです。銃口部が折れ曲がることでミラーも稼働するというコーナーサイトとほぼ同じ機能を有しています。発売から22年経ってようやくリニューアルされたと考えると感慨深いものがあるのではないでしょうか。
キワモノ系と思いきや実は…
そのギミックからキワモノ系に思えそうなコーナーサイトですが、いざ使ってみると実射性能はとても優秀で素直な弾道からも普通に活躍できるブラスターであることが分かります。
デザイン的に類似項の多いルマナイト。ハンドガードやグリップ後部のデザインを考えるとデザイナーは一緒なのかもしれませんね。
余談ですがサバイバルゲームのレギュレーションでは銃だけ突き出しての射撃が禁止されている事が多いのですが、このナーフの場合はどうなるんでしょうね。