飛ばない、当たらないということから弱体化を泡ラススラングにも使われる「ナーフ」。確かに3m先の紙コップにすら当たらないこともあり、弾速の遅さもあって10mレンジでの撃ち合いでは映画マトリックス並みの避けっぷりを発揮できたりもします。
近年では本体側の改良により飛距離が大幅に伸びまして、最大で30m(ただし山なりに撃った場合)に達するナーフもあるくらいです。そして2016年。ハズブロは「弾」の改良に行うことに成功しました。
弾の改良を
かつてナーフは様々なダーツ、つまり弾丸を開発してきました。暗闇で光るもの、笛が付いたもの、吸盤や装填しやすくしたもの等々。
これは一般的に使われる普通のダーツです。2011年に旧製品から改修されたもので、詰まりにくく頑丈になりました。
ハズブロは今回、弾丸として一つの原則に立ち戻った製品を世に送り出しました。それがアキュストライク・シリーズです。
マーケティング担当のマイケル・リッチー氏のインタビューを一部引用しますが、
「顧客の要望の中で『命中率の高いダーツ』は常に上位にありました。」
「ナーフは柔らかい弾を撃つために精度が低いという認識を持たれていました。しかしここ数年、高い精度が望まれるようになってきたのです。」
と、命中精度については特に顧客にとっての関心が高かったことが明らかになっています。
数々の実証実験を繰り返して開発された”理想”のダーツ
アキュストライクの開発は今から2年前に始まりました。ダーツ、ブラスターともに多くの異なる形状が試作され、3D-CADを使った流体解析や風洞実験が行われ、重量配分やダーツの空力形状、そして飛距離に損失がないことが実験により確認されたそうです。
ハズブロのテストでは一定の環境下において、9m先のターゲットに3000本以上のダーツを発射してテストしてきました。最終的な結果は…「四面楚歌のミスできないシチュエーションで頼りとなるほど」の性能だそうです。
今回、ダーツの改善という従来とは異なるアプローチで設計されたアキュストライク。本格的に販売されるまでにプレイヤー自身の回避能力を上げる必要があるかもしれませんね。
好調なアキュストライクシリーズ(2019年7月加筆)
アキュストライクシリーズは登場時依頼、売れ行きは好調な模様。新製品が続々と登場しています。
飛距離のNストライクエリート、精度のアキュストライク、カスタマイズ性のモジュラスと上手く棲み分けできているのもその一因なのかもしれませんね。
アキュストダーツについては比較記事はこちら。