年始くらいからボチボチと製作していた弾速計。
なんだかんだで3回位作り直すことになりましたが、ようやく今のシンプルなものに落ち着きました。
裏面はarduinoボードやらリード線でウネウネしております…。
当初は透過光方式と思っていたのですが、色々なサイズのダーツを測定するということで反射光方式を採用しました。使用したのは接近センサーなどで使われる赤外線モジュール。赤外線LEDとフォトダイオードがセットになった便利なパーツです。
仕組みは非常にシンプルで常時点灯の赤外線LEDの上を飛翔体が通過すると赤外線光が反射し、それをフォトダイオードで検知するという構造になっています。
表示部を持たないためにデータはUSB-シリアル通信…いわゆるターミナルソフトを使用して取得することとなります。easycommなどを使えばエクセルで自動集計も可能。
このタイプは集計にパソコンが必要というデメリットはあるものの、連続計測が可能なのでどんどん撃っていって最後にデータ整理を行うという方法が使えます。特にセミオート、フルオートを計測したい場合は便利ですね。
またスケッチ(プログラム)を変えることで機能を追加できるのも強みです。ナーフではあまり恩恵はありませんけれども秒間発射数のカウントですとか。
実際に計測してみる
ちょうど手元に出ていたジン・アーソブラスターを計測することにしてみます。
せっかくなので素早く連射した場合とゆっくり撃った場合を比べてみたいと思います。
測定の様子はこんな感じになります。センサーの上を通るものは全て測定可能。ただしセンサー上を通らないと測定できず検出落ちとなります。
ゆっくり連射した場合
説明するまでもなく…ですが、平均して同じくらいの初速が出ております。電池のヘタリなどありますので初速は控えめになっていますが、平均して12.5m/sくらい。
素早く連射した場合
こちらも予想通り。連射するごとにガクッと初速が落ちてしまっています。2回目の落ち方が緩いのは連射速度が遅かったからと思われます。
結果として
校正していない機器で、かつ試行回数が少ないのでデータとしての信頼性は皆無ですけれども、ナーフそれぞれの傾向は視覚的に表すことができるようになりました。
素早い連射を行えばもっと初速が低下すると思っていましたが、モーター性能によりある程度の水準をキープできることがわかりました。少なくともバレル内で詰まってしまうほどに威力が落ちるような事は無さそうです。
これ以外にも、例えば古いナーフと現行ナーフで初速がどう違うのか、ダーツの種類によって変わるのか、はたまたハイパーファイア等のフルオートナーフでは初速の落ち幅はどれくらいか…いろいろと使い道は考えられます。これから色々と試してみたいと思っております。