非常に多くの種類があるナーフ。性能や使いやすさより見た目の格好良さを選択したもの、仕掛けを売りにしたもの、コストを徹底的に削減して低価格を実現したもの・・・。恐らく、このサージファイアはゲームに特化したものと言えるかもしれません。
2018年に登場したサージファイアは15連ドラム弾倉と速射性に優れたコッキング用グリップ。まさにダーツをばら撒くために生まれたような存在です。
Nストライクエリート サージファイア
全体的にズングリとしたデザインでして、ちょうど小脇に抱えられるくらいのサイズです。
本体の両端にグリップが2つ。ナーフ本体が両手の間に収まり、さらに大きく飛び出ている部分がありませんのでどこかにぶつけるといったアクシデントが減るように考えられています。たぶん。
見た目は連装式グレネードランチャー?
子供が言うにはどフォートナイトのグレネードランチャやドラムガンそっくり!だそうで。確かにフォルムとしてはリボルバーランチャーっぽいかも。
全然関係ないですがリボルバーランチャーってエアガンでモデル化されてたんですね。驚きです。
ただしサージファイアについては見た目に反して撃ち出すのはノーマルダーツとなっています。
ドラムは取り付けると簡単に外せません
開封後はこんな感じ。レンコンというかヒマワリの花みたいなシリンダー、ドラムが面白いですね。装填数は15発。
本体側にはドラムを支える突起が。硬いバネが入っており、はめ込むとドラム側に噛み込んでしっかりとロックされます。と同時に簡単には取り外せなくなります。全部にある穴からドライバーなど硬い棒で押し込んでやらないといけません。
もっと迅速に予備弾倉と交換できればいいのに、と思いましたが安定動作のためには仕方ないですね。
ドラムが大きいので収納はけっこう大変です。横倒しに置くと浮いてしまいます。
元箱には当然ながら戻せなくなります。
使い勝手はなかなかクセあり
実践向きということですが、実は少しクセのあるナーフです。長所と短所がハッキリしているというか…。
長所してはこのドラム。ダーツは入れやすいように面取りされ、やや傾斜した台形状になっています。そのおかげで拾ったダーツを素早く装填することが可能です。
隙間が大きいので装填は非常にやりやすいです。しかも左右どちらからでも入れられますので利き手に関係ないのがいいですね。もちろん継ぎ足しながらの装填も可能。
弱点としては構造上、どうしても重心が上になるので実際の重量(約900g)よりも重たく感じます。あと素早い連射を実現するためにコッキングのストロークが短く…意外と重いのです。というか粘るような固さがあります。
装填についても本体の支持部分が邪魔で一気に15本入れるのは難しいですが、一応は手でドラムを回転させることでフル装填できます。ただこれまた壊れそうな固さを感じることがあるのもマイナスかも。
連射力はさすが
サージファイアにはトリガーを引いたままコッキングすることで自動発射する「スラムファイア」という機能があります。何も考えずにガシャガシャッとコッキングするだけで弾幕をはれるため、多くのナーフに同様の機能が備わっています。
この速射機能を使うと装弾数は15発なんてあっという間に撃ち切ってしまいます。コッキング時のブレでいい感じにダーツが散らばり、まさに面制圧兵器という感じに。
約5mほどの距離から。前半は固定カメラ。後半はナーフ本体に取り付けたアクションカムによるものです。
見事に散らばっていますよね。あと音が結構大きいです。
アクションカムはナーフ用のレールアダプターを改造するか、こういったフレキシブル三脚で巻き付けるように固定します。
アクセサリ取り付けは1個だけ
銃身上だけにレールがあり、アクセサリをひとつだけ取付可能です。
例えばナーフ用スコープとか。位置的にもあまり使い勝手は良くないかも…。あと見た目のアンバランスさが…。
一番役立ちそうなのはこのドットサイトでしょうか。サッと構えてサッと撃てるのは大きな強みです。コッキング時に激しくブレるのであくまでも目安になりますが。
あと今回は試していませんがタクティカルライトやシールドも良いかもしれません。
スペックなど
初速:14.4m/s 飛距離 m
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飛距離よりも面制圧火器という感じですので体感的な飛距離はそれほどでもありません。パッケージには飛距離27mとありますが、同じ飛距離を謳っているエックスショットに比べると威力が低めかも。
あと体感的に狙ったところよりも下に飛ぶ癖があります。これも個体差なのかもしれませんが撃つときには銃口をやや上向きにするという”調整”が必要でした。
入手方法
2018年の現行品ですので店頭、オンラインショップ問わず容易に入手できます。
ナーフ エリート サージファイヤー
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海外でも販売されていますが性能面ではほぼ変わりがないと思われます。国内で売られているもので十分。あえて高い並行輸入品を買う意義はないと思われます。
総評:対人特化の攻撃形ナーフ
性能や速射機能からみても近距離に肉薄して弾幕を張るような超攻撃的火器とも言えます。小脇に抱えて敵の攻撃をかいくぐり、近づいたところで全弾を叩き込む。まさに体力勝負。マッスルタイプなナーフなのではないでしょうか。
ただ使っていて本当に気になったのはコッキングの粘るような重さです。ドラムを回転させる必要もあるためにコッキングが重たく感じることがります。そのため子供にはやや使いにくいかなと思いました。むしろ大人が装備して悪役に徹するのが一番最適なのかもしれませんね。
そうそう、「速射性能=ユーザーの腕の動かす速さ」ですので体力に自身がある人ほど高性能になります。なんだかゲームのレベルアップシステムみたいですね。
質問「サージファイア装備です。強くなるにはどうしたら良いですか」
回答「筋トレしてください」
…みたいな。
※延長バレルは使用できません。
※グリップは上面取り付けになります