タートタグ。かつて対人戦に特化したナーフとして登場し、最盛期には公式大会も開催されるなど大きな賑わいを見せていたシリーズです。
Nストライクと並行して販売されていたものでしたが、対人向きということでマジックテープ弾を使う、ぶつかった時のために突起を減らしたデザインにする、カスタマイズや改造しにくくする…という特徴を持っていました。すでにシリーズ廃止となってしまいましたが、今でも対人戦では第一線で使用されている人気シリーズです。
そんなダートタグシリーズ後期に登場したのがこのスウォームファイアです。電動フルオートのブラスターであり、その特異な形状とあいまって、2011年の発売にも関わらず今でも根強い人気を誇っています。
ちなみにスウォームは「蜂や蟻の群れ」。大量に飛び出すダーツが蜂の巣をつついたような感じに見えるからでしょうか。
円柱に取っ手がついたようなデザインであり、曲面で構成された見た目は銃というよりもエイリアンのよう?ちなみに見ても分かるように部品が前に集中していることから前後バランスが非常に悪く、実重量以上に重たく感じます。
側面には大きなダートタグのエンブレム。銃前部は特にヌメッとしたデザインですので好き嫌いが分かれそうですね。
トリガー上には20の文字が。
上面部にはメインスイッチ。セーフティがこれだけしかありませんのでONにした状態でトリガーに触ると簡単に暴発します。フライホイール式のようなモーター音がしませんので要注意です。
上面部。サイトもレールもないので遠距離から狙いを付けることは難しいブラスターです。ダートタグの基本であるヒットアンドアウェイに特化しているのかもしれません。
20発打てるということは20本の銃身があるわけで…前面部はご覧のとおりに蜂の巣状。見ようによっては怖く見えます。
ノーマルダーツであればほぼなんでも使用可能。いわゆる「雑食」ですので新旧のダーツが飛び交う乱戦では無類の強さを発揮するかもしれませんね。
ストックは簡単に取り外せます。身軽になるとのことですが重量的にはほぼ変わらず。個人的にはストック有りのほうが扱いやすいように感じました。
なお、ストックは専用品で他への流用不可。もちろん他の延長ストックも取り付けも不可。
発射速度は約2~3発/秒。エアガンと同じようにスプリングによってピストンを動かすプランジャー式ですので発射の際にガション!ガション!とピストンが動く音がします。今のフライホイール式に慣れた人ならびっくりするくらいの騒音です。発射は電動フルオートのみ。連射速度が遅いのでトリガー操作で単発ごとの発射も可能です。
フルオート式の中でもかなり特異なナーフであるスウォームファイア。マガジン式ではないので装填が簡単な反面、その重量級のボディは取り回しに難儀します。
今となっては途絶えてしまった対人特化ブラスター。この独特のデザインが気になる方はぜひ一度、手にしてみてくださいね。
流通数が少ないので相場はあってないようなものですが、ネットオークション等では数千円くらいで販売されていたこともあります。
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