【レビュー】フォートナイト・KAブームボウ
サイズ・重量 | 全長–cm 重量–kg | 発売年 | 2021 |
初速 | m/s | 装填数 | 1×発 |
入手先 | ドン・キホーテ | 対応弾 | メガダーツ |
フォートナイト・KAブームボウって?
閉ざされた島でのサバイバル戦を行う「フォートナイト」というゲーム。
そこに登場する高火力の爆発武器になります。
ゲーム内での特徴は弓を引き絞ってのエイムという操作感、そして爆発物の付いた矢を発射すること。爆発の規模は小さいものの巻き込みダメージもありますので足元を狙うというテクニックがありました。
最近はフォートナイトから離れているので動向はわかりませんが、再登場しているんでしょうか?
なお、実在するモデルがあるかは不明。
滑車があるのでいわゆるコンパウンドボウというものになるとは思いますが。
今回、私が買ったフォートナイト・KAブームボウはゲーム内アイテムを立体化したものとなります。
が、実際に撃つのは矢ではなく、スポンジ製のナーフ弾となります。
「KA-boom」=ドッカーン!
ナーフの商品名となっている「ka-boom」ですが、いわゆる英語の擬音語・スラングで「ドカーン!」という爆発音を表す単語となります。
当方、Twitter等でブームボウと読んでいましたがKAブームボウ、またはカブーンボウが正しい模様。
また「KA-boom bow」を直訳すると「ドッカン弓」ということになります。
パッケージもKaboon!
パッケージはおなじみのオープン仕様。手で触れて商品の魅力を感じることが出来るようになっています。フォートナイトのキャラクターイラストが配置されているなど、そこはまさに定番のデザイン。
イラストのお姉さんは「KA-Boom」ロゴのTシャツを着ており、前述のドカーン!と合わせてダイナマイトさ(死語)を感じます。
そうそう、面白いのがここ。梱包材などと一緒に「弦」を切ってしまう事例が多いんでしょうね。
これは部品だ!と表示するタグが付けられています。
色合いやデザインについて
全体的に丸みを帯びたデザインでして、他のフォートナイト・ナーフと比べるとそのデフォルメさは強くなっています。
滑車もかなり大きくデザインされていますので、他のフォートナイトのナーフよりも玩具っぽさが強くなっています。
側面にはkaboom!(ドカーン!)という文字が。
ゲーム内では火薬入りの矢を撃ち出すことが出来ますので雰囲気はそのまま。
またダーツの装填はこの矢じり、つまり銃口から。
ダーツを差し込めばいいだけという簡単さですので、ナーフが初めてのお子さんでも使える簡潔さが魅力です。
パーツや付属品の説明
付属パーツとして側面に取り付けるスコープがあります。
スコープと言ってもレンズのない筒状のパーツですね。太陽を見てしまう危険性などを考えた、安全面に配慮した設計なんだと思います。
少しブレましたが、この側面部分に差し込みます。
ハメ殺し式ですので外れなくなります。スリムな姿が良いという方はいっそスコープを取り付けないほうが良いかも。
スコープ自体の使いやすさなのですが、なんとも微妙なところです。
見やすいか?と言われれば「No」と即答してしまうくらいに位置が悪い、かつ小さいスコープです。
とはいえ狙いがつけにくい弓矢形ナーフでは大事な照準器となります。
サイズについて
実際の弓に比べるともちろんスケールダウンされております。厚みもなく全体的に小型で扱いやすい部類になるかも。
手に持った場合はこんな感じになります。
軽量でコンパクト、とはいえやはりそこはメガダーツを使うナーフ。迫力は満点です。
操作方法は簡単。引いて放すだけ
モチーフが弓矢ですので、操作も極めて簡単で弦を引き絞って放すだけ。
他のナーフのようにバネを圧縮(コッキング)し、引き金をひくといった操作は一切ありません。引いた弦を放すだけでダーツが発射されます。
ただ面白い構造として、発射自体はバネと空気圧で行われるんですよね。弦はあくまでもピストンを引っ張るためのものであり、直接的にダーツを飛ばすものではありません。
従いまして弦を強いゴムに張り替えた場合でも初速には全く影響しません。というか引く力が結構必要なため、伸びてしまうゴム紐などに替えると性能が大幅にダウンします。
試射:ヒューン!という飛翔音も
いつものように7mほど先のドアに向かって撃ってみました。
マイクでは拾いにくいですが「ヒューン!」という音が鳴っているのが分かりますでしょうか。これがメガダーツを使うナーフの楽しさの一つでして……
ダーツの空気穴がちょうど笛の役割となり、いわゆる風切り音が出るわけなんですね。
そうそう、スコープで狙いを付けるのが難しすぎまして。弾道があちこちにブレまくっております。また操作自体は極めて単純なものの、片手で本体を保持しつつもう片方の手で弦をしっかり引く必要がありますので体格が小さい、または非力なお子さんではちょっと厳しいかもしれません。
力加減で撃ちわけも
ただ良い部分もありまして。バネ方式のために「少しだけ引いた状態」だったとしてもダーツがそこそこ飛ぶようになっています。
常にフルパワーではない、むしろ初速を調整できる――”至近距離で当てても痛くないよう加減できる”という点で子供とバトルする場合に大人が持つ装備としては選択肢になるんじゃないかな、とは思います。
対応ダーツ
「メガダーツ」というものを使用します。ナーフ用として売られている「エリートダーツ」はサイズが合いませんのでご注意を。
ちなみにメガダーツは結構高いです。スポンジが薄い関係で割れやすくもあります。
入手はドン・キホーテで
国内での販売は激安の殿堂のキャッチコピーで知られるドン・キホーテ。
最近は他では取り扱いのないナーフを独自ルートで仕入れているようで、ラインナップは少ないのですがチェックしておくべき購入先となっています。
KAブームボウは11月下旬~12月上旬までのクリスマス前のチラシに掲載されています。
ただ惜しむらくは通販がなく、店頭購入しか無いこと。そして店舗や時期によって取り扱いや在庫が変わること。
最も近い店舗では影も形もなく……
2店舗目、結構足を伸ばした先でようやく入手できました。
総評:たのしいぞ、これは
矢を撃ち出すわけではないので実際の弓矢とはかなり異なりますが、体の動き自体は「弦を引っ張って撃つ」という、まさに弓を扱う操作そのものです。
弦の引き方や放すタイミングで初速や弾道が大きく変わってしまう、というか本体が固定しづらいために狙った場所に飛ばすことが難しいという欠点がありますが、それでも弓の玩具で雑に操作してもきちんと前に飛ぶ(それも結構な勢いで)というのは、子ども側としても楽しくないわけがありません。
大人も楽しい
もちろん楽しいのは子どもだけではありません。大人も撃っていて楽しいのです。
例えば「力加減」や「コツ」が要求されること。言い換えれば慣れるほど上達していくという、自身の成長を感じることが出来るんです。これは他のナーフよりも顕著に感じられます。
さすがに頑張っても精密に狙って撃つという部分は難しいものの、これはなかなか新鮮です。
ドン・キホーテ店頭だけの販売という事で入手難易度はある意味で高い(地域差あり)のですが、これでは是非とも手にして欲しいナーフだと思いました。