実際の戦闘で「戦斧」と呼ばれるものがどれだけの戦果を上げたのかは不勉強で存じ上げてはおりませんが、少なくとも巨大な斧を振り回す戦士が味方にいたのであれば間違いなく戦意は高揚するでしょうし、仮に敵として対峙したのであれば白旗を上げてしまうかもしれません。
ゲームやアニメでも戦斧は非常に印象的な武器として描かれることが多いものです。ゲームでは大抵は高威力であるものの命中率が低いとか、攻撃間隔が長いといったクセのある武器と設定されていますが。
Nフォース ウォーロック
ナーフの中でも近接武器シリーズとして登場したのがNフォースシリーズです。日本では取り扱いがなかったために知名度はかなり低いシリーズです。またシリーズとしても短命でして、新製品は発売されていません。
ですので廃止か……と思いきや、2018年に一部が再販されました。ウォーロックアックスは無し。
対象年齢8歳以上
対象年齢は8歳以上。正式には「ウォーロックアックス」ではなく「ウォーロック」になります。ウォーロックアックスの方が呼びやすいしわかりやすいと思いますけれども。
パッケージ写真と実際の商品とはカラーリングが異なっています。柄の部分の黄色塗装が実際には黒とか。
ラインナップとしては剣や盾だけでなくこの戦斧やメイスなど非常に魅力的なものがそろっていました。ウォーロックアックスはそれらの中でも最も大型の近接武器になります。
これ以外にも両手剣ですとか両手剣、手斧といったものも。
ナーフ界の戦斧
ナーフの近接武器シリーズの中でも最も凶悪な見た目といえるのがこのウォーロックアックスではないでしょうか。2010年に発売されました。見た目は戦斧そのものであり、その幅広で大型の刃は見るものを圧倒する迫力を持っています。
全長約76cmと結構な大きさです。野球のバットと同じくらいの長さといえばイメージしやすいでしょうか。
しかも幅は約27cmもありますのでその存在感は抜群。いえ威圧感といったほうがいいかもしれませんが。
スポンジ製とはいえ重量は約300gもあります。先端の斧刃は結構な重量がありますので、相手への打撃力はかなりのものとなります。少なくとも脳天に振り下ろされると脳震盪を起こすレベルです。そういった意味ではゲームで使うにはちょっと危ないかも。
刃はもちろんスポンジ製です。柔軟性が高いので”切れる”ようなことはありません。
素材的には中身の詰まった柔軟なクッションです。赤ちゃん用のコーナークッションと同一素材ではないでしょうか。100円ショップなどで売られている安価なスポンジ武器とはまた違った感じです。
柄は芯入りで柔軟
柄の部分も葉と同じ素材のスポンジですが、プラパイプの芯棒が入っていますのでしっかりしています。振ってもグニャグニャすることはありません。また塗装されているせいかツヤツヤしててスポンジ武器特有のチープさがありません。
柔軟性が結構ありますので多少、手荒な遊び方をしても大丈夫っぽい感じです。体重をかけるようなことをしない限りは簡単に折れることはなさそうです。ただし外装のスポンジ製。ひっかくような傷にはめっぽう弱いのでご注意くださいね。
あと頑丈とはいえ芯棒の素材がプラスチックという特性上、長期間にわたって負荷がかかったり、暑い場所に置いておくと曲がってしまう可能性があります。特に夏場の車なんかに置いておくと簡単に曲がってしまうことになりかねません。
我が家のウォーロックアックスの一つは曲がってしまってます。こちらは子どもがオモチャ箱に入れていたもの。もう元には戻りません。
ただそれ以外は頑丈そのもの。もちろん手加減したうえでですが、あちこち叩いたり振り回してますが破れたりはしていません。
塗装が擦れて歴戦の戦士の武器という風体ですね。
スペックなど
初速:–m/s 飛距離 –m
入手方法
日本では未発売、海外でも廃版のため入手困難です。他のNフォース・シリーズは2018年に一部再販となりましたので今後に期待です。
総評
ナーフだけでなく、この手のチャンバラ用玩具としても異色の存在であるウォーロックアックス。デカいし重いし使い方によっては危ないし、子供が振り回すのはちょっと怖い”玩具”であるのは確かです。液晶テレビ等は簡単に割れそう。
ですのでブンブン振り回すというよりもアクセサリーとして、もしくは刃の部分が幅広なのを生かして「盾」として使うためのアイテムなのかもしれません。顔くらいなら容易に隠せます。またナーフの弾速くらいでしたら練習すれば弾くことも。もちろん、ゲームのルールで許されている場合に限定されますが。
その存在感を含めて所有欲が満たせる、かつ玩具としても非常に面白いアイテムですが、ネックはその入手難易度と巨大さ故の国際送料でしょうか。もし安価に入手する機会があれば是非とも手にして欲しいと思います。