ハズブロと言えばダーツを撃ち出す「ナーフ」を思い出しますが、それとはまた別に水鉄砲シリーズの「スーパーソーカー」シリーズもこれまた有名です。そんなシリーズに2016年に加わったのがこのスコールサージです。
見た目としてはオーソドックスなブルパップタイプ。「水」という重たい物質を満載するブラスターになりますので、タンクを脇に抱えられる形状のほうがバランスが良くなります。ブルパップ式と言えば実銃では欠点が多いことも有名です。マガジン交換がしにくい、銃剣が取り付けにくい・取り付けても短く不利になるといったデメリットがありますが、水鉄砲では全く関係ありませんよね。
サイズも30cmくらいと小さめですから小脇に抱えられるくらい。とても使いやすいサイズです。
反対側面はロゴに塗装なし。成型色で色分けされていますのでのっぺりとした感じはありません。構造上は紺色の部分が水タンク、白い部分が機関部になります。取り外しはできません。
実はこのスコールサージ、トリガーがあるんです。ということは…
そう、加圧式なんですね。ピストンを前後させて空気を圧縮、トリガーを引くことで連続的に噴射することができます。トリガーだけで発射を操作できる利点がある反面、圧縮の予備動作が必要になりますので面倒といえば面倒で…。そのためか、より使いやすいスライド連動のダイレクト式が近年は増えているようですね。
水は上部のキャップから。加圧タイプは構造がどうしても複雑になりがちですので、砂や泥の混じったような水は使わないようにしましょう。加圧用ピストンが傷つくと途端に動作不良になります(それ以前に内部のチューブが詰まりますけれども)
噴射口は1つ。水流はジェット水流といいますか、オーソドックスな一本噴射になります。圧力を集中できますのでパッケージ表記での飛距離は10mにも及びます。加圧式ならではの威力ですね。
実はよく似た形状のトルネードスクリームという水鉄砲もありまして、そちらは回転する銃口が特徴となっています。
ところで、なぜこの冬の寒い時期(1/8)に水鉄砲を取り上げたかというと、加圧式ならではの「お遊び」をしたかったからなんですね。
簡単改造でダーツ発射可能に……なるかも?
ダーツが入るくらいのパイプをテープで取り付けただけ。3Dプリンターで専用部品を作ろうかとも思ったんですが、まずは実験ということでこのようなヤッツケ感満載の出来栄えとなっております。
パイプはなんでも良いと思います。今回は余っていた適当な部材でこしらえました。接続はガムテープで。
ダーツの直径に対してややサイズオーバーとなってしまいました。抵抗は少なくなりますが、はたして結果はどうでしょうか。
さっそく撃ってみましたらこのような結果に。飛距離は5mくらいと非常に残念なことに。乾燥状態では加圧のポンプ動作が20~30回必要ですので実用性はまったくもって皆無です。もっと滑りのいい素材のパイプで、かつ内径を狭いものに変えて気密を高めること。そして噴射口を取り外して空気抵抗を少なくすればもっと飛ぶようになるかもしれません。
余談ですが子供に渡したところ、ティッシュや紙を吹き飛ばすという空気砲のような遊び方をしていました。工夫次第で他にもいろいろと遊べそうですね。
水鉄砲としての威力もさることながら、水を使わずにいろいろと遊べるという点でも面白いブラスターです。スーパーソーカーというブランドだけあって耐久性もかなり高く、多少の手荒な遊び方をしてもビクともしません。軽量でコンパクトという点からも子供に渡せる水鉄砲なのではないでしょうか。
なお、水鉄砲という季節商品ということもあってオフシーズンでは驚くほど安く手に入れることができます。狙い目のものがありましたら要チェックですね。
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