かつてシースルーですとかスケルトンと呼ばれるような中身の見えるバッグや家電、パソコンが流行った時期があります。中身の見える電子機器、パソコンも多くありましたね。可動部分もないのに基盤だけ見ても仕方ないよなぁ…と今思ったりもしますけれども、プラ板一枚越しに見える緑の電子基板は不思議と格好良く見えたものです。
ナーフでもシースルーのものは多くありまして、近年はゴーストOpsシリーズも販売されています。
これとは別に過去にはクリアブルーの「ソニックアイス」、クリアレッドの「ソニックファイア」が販売されていました。
ナーフ ソニックファイアvsソニックアイス。両者互角の竜騰虎闘…というはずが、どう考えてもアイス側の火力が半端無くて負け戦の予感。#nerf pic.twitter.com/A99TGY6jaj
— ナーフマーケット (@nerfmarket) April 26, 2018
ただこのソニックファイアシリーズ、実はほとんどが海外トイザらス専売のもので、日本では取扱されていないものばかりでした。地味に入手しづらいシリーズだったりします。
ソニックファイア ジョルト
その中でも最も小型のものがこの「ジョルト」です。見ての通り、非常に小さいナーフです。
もともとが5~6ドルくらいの低価格ナーフとして登場し、その簡易的な見た目と予想以上の性能から今では多くの派生商品が登場するまでもなっています。
カラーバリエーションも豊富で、トイザらス専売としてソニックファイア(クリアレッド)、ソニックアイス(クリアブルー)のジョルトが販売されています。こちらはソニックファイア版。
コンパクトさの裏には工夫の塊
おそらくナーフの中で最もコンパクトなブラスターの一つがこのジョルトになります。ただ単に小さくするのではなく扱いやすいように、握って撃ちやすいようにと様々な部分で工夫が凝らされています。
例えばダーツを発射する空気圧を生み出す機関部。これはグリップ内に収まっています。本当に手のひらサイズです。それでいてきっちりと指をかけられるトリガー、誤射を防止するためのトリガーガードまであるんですから、パッケージングについては非常に秀逸といえます。しかもできるだけ少ない部品点数で実現してるんですから。
銃身部はほぼバレルのみとなっています。
ダーツを装填するとよくわかります。銃身がダーツとほぼ同じ大きさでしかありません。
反面は例のごとく塗装省略。近年のナーフはこういう部分でのコストカットが目立ちます。安く販売してくれるのはうれしい反面、少し寂しかったり…
操作方法など
操作は非常に簡単でダーツを入れてコッキングレバーを引くだけ。小さい分だけ固いのでお子さんには扱いがやや難しいかもしれません。
集弾性はなかなかなのですが、照準がないので狙いがつけにくいです。
使用するのはエリートダーツ、アキュストライクダーツなど。エックスショットダーツも使用可能。
コンパクトさを生かして
何しろ最大の特徴であるコンパクトさを生かしてサイドアームや隠し玉としての使用、アタッチメントを自作して他ブラスターへの接続など様々な遊び方ができるブラスターです。軽いのでベルトに挟んだりポケット等にも入れておけます。
そうそう、海外では「暗殺ゲーム」が人気でして、それにこのジョルトが適任なんだそうです。
ルールの詳細は省きますが参加者それぞれに暗殺ターゲットを通知し(他人には教えない)、互いに自身の生存をかけて戦うというものです。共闘か裏切りかというスリリングな駆け引きができると熱中者が続出しています。
多人数で行うゲームでありますので、安価で、かつポケットに隠し持てる大きさのジョルトが特に人気というわけなんですね。
※近年はマイクロショットの登場で置き換わっているとか。
スペックなど
初速:14m/s 飛距離 –m
グレートリガー版、しかもこんなに小さいにもかかわらずパワフルなナーフです。飛距離は体感で水平10mは届く感じ。
入手方法
米アマゾンで4個パックが購入可能です。ただし米トイザらスが閉店してしまいましたので市場在庫のみ、早めに購入したほうがいいかもしれません。
★グレートリガー版が届きました
単純にジョルトが欲しいだけのであれば安価なノーマル色もオススメです。割高ですが並行輸入品が日本アマゾンにも。
総評
小さくてパワフル、扱いやすさを活かして的あてから対人戦まで幅広く使えるナーフです。
ただ現在はマイクロショットのような「小さくてかわいいナーフ」の競合商品がたくさん出てきていますので、昔ほどのジョルト万能論?一択論?はなくなったような気も。特にマイクロショットは安価で見た目が多彩ということもあり、どちらを選ぶかはプレイヤー次第です。
個人的にはジョルトは邪魔にならないコンパクトさを活かして手元に置いといて、手が空いた時にペチペチと的を撃つような「ゆったり遊ぶ」方が向いているような気がします。コンパクトということは机の引き出しにも入るということですから。
カラーバリエーションが豊富なのも特徴で、クリアレッド・クリアブルー以外にも緑、オレンジ、ホワイト等も販売されています。集めてみるのも面白いかもしれませんね。