【レビュー】アキュストライク クアドラント
サイズ・重量 | 全長24cm | 発売年
シリーズ |
2018
アキュストライク |
初速 | –m/s | 装填数 | ×4発 |
入手先 | 対応弾 | エリートダーツ 吸盤ダーツアキュストダーツ |
高い安定性を誇るアキュストライクシリーズ。おおよそ9m先の人型ターゲットに当てられる精度を誇るとされており、特にアキュストライクダーツと併用した場合には真っ直ぐ飛ぶことに驚くほど。
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ライフル系や競技銃っぽいナーフが多かったのですが、最近はよりコンパクトなものも登場するようになってきました。
アキュストライク クアドランド
高い安定性を誇るアキュストライクシリーズから登場したリボルバー型ハンドガンがこのクアドランド(クワドランド)です。いわゆる低価格の入門用、もしくはすでにナーフを持っている人の軍拡用として高性能ながらも買いやすい手ごろな値段設定とされています。
見た目からしてオレンジの本体色と黒い差し色という強烈なカラーリングに目を奪われます。第一印象からしてただものではない感じ。
本体デザインも鋭角的でして、クアドランド(四分儀)の直角、90度というような意味合いを含めたデザインなのかなーと思ったりします。
反対側面はロゴなどの塗装はなし。それでも成形色で3色もありますのでのっぺりとした印象はありません。ナーフのクアドランドの由来は90度ごとに配置された4本のバレルではないでしょうか。
そうそう、クアドランドの本来の意味である四分儀ってこんな感じの測量機器だったりします。
見比べてみますと、コッキングレバーの形状がこの四分儀っぽく感じませんか?
パッケージには飛距離の表記なし
アキュストライクシリーズはパッケージに飛距離の表記がありません。
表面にも性能の表記はなし。
パッケージ裏面。「コンパクト4ダーツブラスター!」というコピーが目立ちます。
ダーツは4本付属。
命中率については言及されており、9m先のターゲット云々と書かれています。一般的なナーフの交戦距離は数mくらい(そもそも実質的な飛距離が10~15m)と考えると9m先に高い確率で当てられるというのは大きなアドバンテージになります。
意外と大きいコンパクト
ものすごく矛盾した見出しではありますが、クアドランドはコンパクトなハンドガンナーフ…とおもいつつも実は結構大きかったりします。
私が持ってもグリップ部分が少し持て余しそうになるくらい。決して手が小さいわけではありません。
本体もゴツくてホールドした感じはなかなかのボリューム感があります。
恐らくその理由の一つがこの横幅の大きさではないでしょうか。少なくともバレル2本分の幅がありますので結構厚みがあります。
そうそう、個体差なのかわかりませんが私のクアドランドはグリップを強めに握るとギシギシと歪む感じがあります。剛性感としては今一つでした。
比較のためにシルエットで。約24cmとハンドガンとしては結構大きいものの、子供でも十分に扱えるサイズになっています。
操作方法は簡単だけど
ナーフではオーソドックスな先込め、レバーコッキング方式です。ダーツは前の空いた部分から装填していきます。全部で4本。フレームが邪魔で4本目が入らなさそうに思えますが、手で回してあげることで全弾装填が可能となります。
この4本目のダーツが入れにくく、考えようによっては3連射のハンドガンになってしまうという弱点がありますけれども、1ヒットで戦闘不能となるナーフ戦ならば狙った場所へダーツを叩き込めると考えれば3発で十分なのかもしれません。
バネの圧縮(コッキング)は銃身後部にあるレバーを後ろに引っぱるだけ。ただしバレルの回転機構も兼ねていますのでレバーを引いたときに「ガチャッ!」とやや大きめの動作音が発生します。またそのおかげで引きはやや重たいです。
とはいえT字型のレバーは人差指と中指の2本指が引っかかりますので、お子さんでも扱える軽さです。
コッキングを行えばあとは簡単。ターゲットを狙って引き金を引くだけ。パスッ!と勢いよくダーツが飛んでいきます。
セーフティなどは無し。
カスタマイズで戦力アップ
ナーフならではのものとしてアクセサリによる拡張性があります。クアドランドも上面に一つだけアクセサリを取り付けることが出来ます。
一例はこちら。
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上のシミュレータを元にいくつかを実際にやってみました。
カスタマイズ1、ドットサイト
オーソドックスですが光学機器で言えばドットサイトとか。こちらは2019年7月時点での現行商品ですので入手しやすいメリットがあります。
色合いもばっちり合いますし、狙ったものか分かりませんがドットサイトとクアドランドの後端部がちょうどツライチというか連続するように取り付けられるんです。これを狙って設計したかと思えるくらい。
使い勝手で言えば、あくまでナーフのアクセサリですのでそこそこ狙えるといったくらい。決して期待できるものではありません。でもこの見た目のピッタリ感は是非ともやって欲しいところです。
構えるとこんな感じに。サッと狙いをつけられるのが強みですね。
なおエアガンのドットサイトと違って光点がやや下向きに、すなわち銃身がやや上を向くようになっています。ナーフの飛距離が短いための設計なんですけれども、なかなか上手くできております。
カスタマイズ2、ダーツホルダ
対人戦という目的であれば最も効果的なのがこのダーツホルダではないでしょうか。
こちらはバレルブレイクのもの。最近の製品だとイオンファイアのものもありますよね。廃盤になって価格高騰しておりますが、中古品だと案外と安く手に入れることも出来ます。
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とにかく拾ったダーツをストックしていくこと継戦能力をアップしていくというコンセプトです。限られた少ない弾数で撃ち合うことの多いナーフでは手持ちダーツの多さは戦闘能力に直結します。きっと。
カスタマイズ3、シールド
おもしろネタで言えばシールドなんかもありかもしれません。飛んでくる弾を弾いて反撃。もちろんルール上、許されている場合に限りますが。
こちらはモジュラス用の別売キットのものです。小さいシールドですので過信は禁物。
装備した例。顔を隠そうにも目の部分が隠れるくらいの大きさしかありません。構えて防御というよりもダーツを叩き落す用途なのかも……。
カスタマイズ4、シールドその2
海外で販売されていたモジュラスシリーズの拡張キットより。上のシールドより2倍ほど大きくなりました。しかもこの穴、ダーツホルダーにもなるんですね。
ダーツをいっぱい持てる上に防御もできるスグレモノ。ストレージシールド。ただし日本アマゾンの並行輸入品は結構高め。
いろいろ取り付けましたが、大きなアクセサリを取り付けるよりも取り回しの良さを活かしていくほうが扱いやすいかもしれませんね。
もちろんこれ以外にもいろんなパーツがあり、それぞれ個性をもっていますので組み合わせと遊び方は無限大です。
入手方法
2019/7月時点で実売900円くらいと入手しやすい価格帯です。
アマゾンでは4500円以上の玩具を買うとクワドランドが無料でもらえるキャンペーンも開催されていました(現在は終了)。
スペックなど
初速:–m/s 実効飛距離 約12m
クアドラント含めてアキュストライクシリーズは他のナーフと違って飛距離の表記がありません。ただ使ってみた限りでは結構な勢いで発射されるように思えました。少なくとも9m先には余裕で届きます。
ダーツはアキュストライクダーツだけでなく普通のナーフダーツも、吸盤ダーツも使えます。お子さんと遊ぶのであれば吸盤ダーツのほうがいいかもしれませんね。狙った場所にピタピタ張り付くのは楽しいものです。
個人的評価:射撃性能はいい!
やはりアキュストライクシリーズは凄いと思えるのがこのクワドランドの集弾性。パワーロスの少ない構造であることと、アキュストダーツの安定性の相乗効果である程度の距離内でしたら狙った場所にバシバシ当たります。といってもあくまでナーフ基準ですが。エアガンのようなピンホールショットは流石に無理ですが。
そのキモの一つがこの銃口部周辺には何もなく、ダーツに余計な空気抵抗・摩擦が掛からないようになっている構造ではないでしょうか。このために高い安定性を誇っているんですね。
室内でシューティングを行う場合。だいたい2~3mくらいで5cmくらいの大きさのターゲットを狙うのが一般的です。クアドランドはそういった用途ではなかなかの実力を発揮してくれるブラスターです。飛距離も安定性・精度も高いレベルでまとまっていますので初めてナーフを触る人に十分におすすめできます。