【レビュー】Nストライク タイタンAS-V1
サイズ・重量 | 全長76cm 重量–kg | 発売年
シリーズ |
2004
Nストライク |
初速 | 11m/s | 装填数 | 1発 |
入手先 | 対応弾 | タイタンミサイル(別売無し) |
★この記事は2019年にリライトしています
Nストライク タイタンAS-V1って?
かれこれ15年前。2004年に販売されたユニティ・パワーシステムを構成するブラスターの一つです。
その中でも中心的なナーフになるのがこのタイタンになります。
この思想は今でも受け継がれておりまして、例えばアセンブラーギアなどはまさにユニティシステムの後継機種と言えるかもしれませんね。あとタイタンといえば2019年に発売される普通のナーフも「タイタン」です。名称復活は嬉しい反面、呼称がややこしくなることに…。
恐ろしいのはその破壊力で…ミサイル自体が結構重たいのと、やたらと威力があるので至近距離から撃つとケガをしかねません。場合によっては窓ガラスや家具を破損する事故も起きているとか…そのために撃ち合いゲームでは基本、禁止されています。
また通常のダーツを撃てるようにする改造も盛んに行われていますが、こちらは最大で30m超の飛距離をたたき出せるそうです。もちろん危険なのでゲームへの使用は厳禁です。
外見はミサイルランチャー
そのタイタンの全景。携帯型ミサイルランチャーというような雰囲気です。
発射の際はストック部分を肩につけてもいいですし、ミサイルランチャーのように肩乗せでもいいかもしれません。
見にくいですが透明プラの照準装置も。いわゆるフロントサイトだけですので狙いをつけるという意味ではほとんど使えません。
側面にはTITAN AS-V1のロゴ。
本体下半分は塗装ではありますが内部部品のようなメカメカしいモールドがありまして、只者ではない雰囲気です。
タイタン専用ミサイル
タイタン専用ミサイル。スポンジ製とはいえかなり大きいものです。製品1個につき1本のみ付属しています。
オレンジの弾頭部分は空気袋のようになっておりまして、着弾時の衝撃を和らげるように出来ています。
全長は約33cm。別売されておりませんので今となっては非常に貴重です。むしろ本体よりこっちのほうがレアで高額なくらい。
遊んでいるとボロボロになってしまうんですよね。
重量は42gもあります。ナーフダーツ42本分。
ユニティパワーシステムのひとつ
3つのナーフを合体させて全弾発射できるギミックを持つ…といえばその魅力は伝わりますでしょうか。
写真ではこんな感じになります。
ユニティパワーシステムは複数のナーフを組み合わせることで強くなるという子供の夢をそのまま形にしたようなナーフでして、このタイタン、ホーネット、スカウトの3つで構成されています。
ホーネットの取り付け部分はこちら。
結構がっちりハマりまして、おかげで取れなくなった経験あり。ですのであまりユニティパワーシステムに組み上げたくなかったりします。
スカウトの取り付けはこちら。
ピンときた人は凄いと思うんですが、これっていわゆる現在のナーフ用アクセサリレールの始まりなんです。アクセサリ側の取り付け部分ということになります。
ですのでここに他のナーフを取り付けることもできます。
ユニティパワーシステムの各ブラスターを操作するのがこのトリガー類。3つのナーフの合体ですので合計3つというわけですね。
一個ずつ操作することも、一斉発射も可能です。
サイズはまさにタイタン級
タイタンはギリシャ神話に出てくる巨体の神の名前でして、それにちなんで巨大なモノについてはタイタンと名付けられることが多々あります。
巨大客船のタイタニックですとか、大型弾道ミサイルのタイタンロケットですとか。ナーフの中でもその巨大さはタイタンの名に恥じないレベルです。
縮めた状態では全長76cm。
伸ばした状態では88cmにも。
その印象のゴツゴツさもあって予想より大きく感じます。
ナーフ最大長(1mちょっと)のセンチュリオンとの並びをみると、その大きさがよくわかりますでしょうか。
装備イメージ。赤色ということもあって非常に目立ちます。
しかもデカいので副武装としては運用はきっと無理ですね。
操作方法など
タイタンは加圧式ナーフですので、発射前には空気の圧縮動作が必要です。
肩当ての部分を空気入れのように前後に動かします。空気が圧縮されるにしたがって重たくなりますので結構大変。
目安として圧力計が備わっています。
だいたい10回ほどで満タンになります。そうすれば発射OKのサインです。
あとは引き金を引けばズポン!とミサイルが飛んでいくはずです。
狭い室内だと結構危なっかしいです。特にテレビやガラス類には注意してください。
そうそう、安全のため(アゴや顔に当たらないよう)、真上には発射できません。真横でないとトリガーロックが掛かる仕組みになっています。
カスタマイズ例
ナーフ取り付け用の凹レールが1個だけあるくらいでアクセサリの取り付けできるような拡張性はありません。
またレール部分も脆弱ですので重量のあるナーフ、もしくはタイタンをアクセサリとして取り付けることはオススメはできません。
スペックなど
初速:11m/s
クローニー型弾速計であればタイタンも計測できます。
数値は11m/s。
ちなみにタイタンは弾体重量が42gありますので運動エネルギーは3.0Jという結構高い数字になります。
食らうと痛みよりも重さ、てのひらでドン!と押されたような衝撃があります。頭部にまともに当たると脳振盪を起こしそうです。
実射
その威力は実際に見て頂けるとわかると思います。
距離7mほど先の分厚いシーツがめくれるほどです。また発射音の重さを含めましても現行ナーフとは全く別の異質なものであることはわかっていただけますでしょうか。
あと空気の圧縮の大変さ。だいたい12回くらいの動作ですが事前準備に時間がかかります。
しかも精度については全く期待はできません。「前に飛ぶ」くらい。距離の調整が非常にシビアなため、敵陣にうまく放り込んで爆発物ルールでヒットを取るという戦法も難しいかも。
と、弱点だらけなタイタンですが、撃ったときの迫力がそれらすべてを吹き飛ばしてくれます。
対応ダーツ
付属のタイタンミサイルのみで別売されておりません。過去にごく少数の互換ミサイルが販売されたようですが現在は入手不可。
入手方法
15年前のナーフですので入手は絶望的……と思いきや、海外オークションでは結構な捨て値で流通しています。
デカいので国際送料がかかるのがネックですが、セカイモンなど代行業者を使えば比較的容易に入手は可能。
総評:最高のネタ兵器
対人使用不可で使い所限られる、家具壊しそうで危なっかしい、そもそも弾が貴重すぎて使いづらい…という弱点ばかりのタイタンですけれども、それでも多くの人を惹きつけるのはやはり火力にステータスを全振りしたマッシヴなナーフであるということなんでしょうか。「力こそパワー」的な。
カラーリングとしても今のハイパワーなメガシリーズと通じるものがあります。もしかするとこの時点ですでに「メガブラスター」は誕生していたのかもしれませんね。
左から「ハルク版」「ブルー」「初期レッド」の3種類。
レアなナーフではありますが、象徴的な意味合いからも結構な数が流通しています。国内でも持っている人は結構多いようです。
もし触れる機会がありましたら是非、「タイタン」を体験してほしいと思います。