ポンプアクション…いわゆるスライド部分を手前に引くことでスポンジ弾を発射する玩具があります。スライドを引くことで空気を押し出し、スポンジ弾を発射するという極めて単純な構造です。ナーフでもデモリッシャーやトライストライク、アボリッシャーと言った一部のブラスターでこのダイレクト式?が採用されています。
1992年に登場したNB-1ミサイルブラスターはそれらナーフのさきがけとも言えるブラスターです。日本でも野村トーイから販売されておりましたのでご存知の方は多いかもしれませんね。
「ミサイル」と名付けられているものの本体は小さく軽量です。ハンドガンくらい。当時は最小のロケットナーフとも呼ばれていたそうです。
本体だけだと寂しいですね。内部構造は非常に簡単で中にシリンダーとピストン、そこから上に伸びるチューブがあるだけです。
発射はこのグリップを引き出してからロケットを装填し…
勢いよく手前に引き寄せるだけ。
飛距離はスライドを引く時のスピードに依存します。すなわち己のパワー頼り…。といっても勢いが良すぎるとブレるので狙った場所に遠くまで飛ばすのは至難の業です。
ダーツホルダーには2本、装填しているものを含めて合計3本まで持ち運べます。
使用するのが上から2つ目のNB1用ダーツです。現行のダーツ類とはサイズが異なるので共有はできません。内径も約7mmほどですので現行ダーツは全て使用不可。
実はこの年代(1990年代)のナーフは他の玩具メーカーの買収を行った時期でもあり、このNB1も元々はハズブロではなくケナーの商品であったそうです。そういう事情もあって多種多様なダーツが乱立していたようです。
1990年代のナーフロケットをいくつか。全て異なるナーフに付属していたものになります。皆さんはどれくらい分かりますでしょうか?
左から順にNB1用(生産時期違い)が2つ、ミサイルストーム用、ビッグバッドボウ用、ディフェンダーT3用、ナーフNボウ用となっております。それぞれ微妙にサイズが異なりますので基本的には流用できません。ほとんど別売されていませんでしたのである種、貴重なダーツになります。
NB1はナーフ黎明期に登場した、いわゆるレトロナーフの一つになります。今の基準から考えると飛ばない、当たらない、予備ダーツが入手不可と常用するには厳しいナーフではありますけれども、「射撃玩具」としての楽しさは今と変わってはいません。
幸か不幸か需要が少ないナーフですのでお値段も控えめ。海外では本体だけだとほとんど捨て値で売られています。そもそも改造ベースとしても使えないのでどうしても需要が低くなるんでしょうけれども。
日本でも野村トーイから販売されていましたのでリサイクルショップ等で見かけることができると思います。気になる方は探してみてはいかがでしょうか。
米国で放送されていたCMです。今のナーフ戦と雰囲気は何も変わっていませんよね。