ソフトダーツガンとして1990年代に登場したナーフですけれども、その歴史の長さの割には公式な”ナーフ専門書”はほとんど無いそうなんですね。調べても見つかるのはこの「ULTIMATE」シリーズくらいでしょうか。
そんな中、2018年4月にドイツ初となるナーフ専門雑誌が登場しました。
発行元はEgmont media社。ドイツでディズニーやスヌーピー等を題材にした児童向け書籍、知育本を発売している出版社です。
付録つきということでかなり興味があったのですが、残念ながら出版サイトからは日本へ発送不可。Amazonでも取扱なし…ということで代行業者さんを通じて購入することにした次第です。
ナーフファンにとってワクワクが止まらない!?
到着したNERF MAGAZIN。表紙に付録が豪快に貼り付けられています。むしろ本はオマケという雰囲気ですけれども、これは本屋さんでは目立つはず。子供が手に取る本だと考えるとセールス効果は高いのかも。
付録は柔らかい粘着ノリで貼り付けられていますので丁寧に剥がせば無傷で分離できます。
付録で隠れてしまっていた表紙がこちら。2018年モデルのサージファイアが目立つ位置に。
表紙には「Finde Deinen Perfekten Blaster!(パーフェクトなナーフを見つけよう!)」とか全部ドイツ語。ドイツ国内で販売されている雑誌ですから当然ですね。
2018/1との表記がありますが2018/2号が出るのかは不明。
ある意味、最も値打ちがあるのがここ。ハズブロのライセンス表記。
ドイツ語は読めないのですが単語を追っていくと「君にオススメのナーフはこれだ!」とかゾンビストライクの1ページコミックとか。この辺は日本でも販売されている児童書籍…息子が読んでる「幼稚園」とか「てれびくん」等と同じような雰囲気を感じます。
こちらは「ナーフどれを買う?」というYes/Noチャート。これ以外にも迷路とかスゴロクもあったりと懐かしい感じ。
書籍ですのですべてを紹介するわけには行きませんが、「ナーフ情報が欲しい」と考えて読むと内容は非常に薄いです。でも「ナーフを題材に遊ぶ本」とみるとそこそこ満足出来る内容なのかも。
薄いといえばページ数も36pくらいと薄いです。
メインは付録
メイン?となる付録、オマケ。ナイトビジョンゴーグルとトレーニング用ターゲットのセットになります。
そうそう、付録もきちんとしたハズブロのライセンス品です。
ナイトビジョンゴーグルといっても黄緑色のプラメガネにLEDライトが付いたものですから暗視機能はありません。ベルトもワンタッチ式ではないので不便かも。
あとサイズが子供用です。大人が付けると完全に不審者に…
メガネ併用不可です。
ライト部分は独立?したパーツ。バリが残っていたりと100円ショップのLEDライトを思い出すような品質です。このままでも使えますし、ゴーグルに取り付けても使用可能。
合体したところ。暗闇では赤色LEDと黄緑ゴーグルのおかげでなんとなく暗視スコープに見えてしまうのが不思議です。非常に暗いですが。
額が赤く光るというシュールな絵面になりそうです。
使えない…と思いきや、非常に大きな役割があるんです。
これは個人的な主観になりますけれども、アイウェアを付録にしたという事例はとても有意義で効果的な事なんではないかなと思います。昨今、ナーフを原因とする目の事故が増えており、特に安価で粗悪な中国製ダーツについては注意が呼びかけられています。
【海外ニュース】医師がナーフによる目の損傷を警告…「危険性が増している。必ずアイウェアを」
【海外ニュース】「先端の固いナーフ弾は目の傷害リスクが2~3倍」バージニア工科大
子供の限られたお小遣いの中では保護具は後回しになりがちです。そういった時にナーフの雑誌付録としてアイウェアが手に入る、それも容易に手に取れる4ユーロ(500円)という値段で。「防具買いなさい!付けなさい!」ではなく「ほら、格好いいゴーグルだよ!本も楽しいよ!ターゲットも付属しているから練習できるよ!」と誘導してあげる…。まさに作戦勝ちですね。
もちろん販売価格500円と考えれば原価は限られてしまいます。その分だけ品質も厳しいものにはなってしまいましたが。それでも目を保護する機能は十分にあります。
メインの本も児童書として、それもペン直接書き込んだりハサミで切ってで遊べる本としてみれば非常に楽しいナーフ専門誌です。